2009年5月19日8時25分
休校になった学校の生徒らの入店を断る張り紙を入り口に掲げるカラオケ店=18日午後9時、大阪市中央区、秋山写す
休校中の18歳未満の生徒らの「入店お断り」――。近畿2府2県で94店舗を展開するカラオケ店「ジャンボカラオケ広場」(本部・京都市)は18日から、新型の豚インフルエンザの影響で休校となった学校の生徒・児童の入店を断り始めた。同社は「お客様同士の感染を防ぐため」としている。大阪では、ほかの大手カラオケチェーンでも同様の動きが広がっている。
同社によると、密閉空間のカラオケルームは完全に消毒できないといい、18歳未満に絞ったのは「感染者のほとんどが高校生以下だから」。休校中の子供らに自宅待機を呼びかける行政の協力にもなると判断した。
入店の際、学生証の提示を求めて休校の有無を確認。休校中の学校の生徒らが含まれていれば、入店を断っている。大阪の大半の学校で休校初日となった18日、朝から多くの生徒らが遊びに来たという。同社の広報担当者は「中高生だけでお客の3割を占め、経営的には苦しい決断。感染拡大を防ぐための措置なので理解してほしい」と話した。(池尻和生、秋山千佳)