[PR]
ニュース: 政治 RSS feed
【主張】小沢代表代行 これでは何も変わらない (1/2ページ)
このニュースのトピックス:小沢一郎
民主党の新執行部が決まり、小沢一郎前代表が選挙対策を指揮する筆頭代表代行となった。
西松建設の違法献金事件をめぐって辞任した小沢氏は、その後も巨額献金の使途などについての説明責任を果たそうとしてこなかった。それを、鳩山由紀夫代表は小沢氏の選挙面での実績を評価し、党のナンバー2といえる役職に引き立てた。
何もなかったかのように、代表選をはさんで執行部に復帰した小沢氏だが、これが政治的かつ道義的責任の取り方だとすれば、誠に残念である。
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査によると、小沢氏の代表辞任が民主党にとってよかったと思う人は74%に上った。「挙党態勢を強化するため」といった小沢氏の辞任理由の説明に、納得できないという回答も7割を超えた。
多くの国民は、民主党が違法献金事件に対し、自浄能力を発揮していない事実に失望感を抱いていることを示している。
鳩山氏への期待は、信頼感や「選挙の顔」などの面で麻生太郎首相を上回ったことにうかがわれる。だが、看板の掛け替えにすぎないことは、いずれ見透かされるだろう。
危惧(きぐ)するのは、「小沢執行部体制」が実質的に何も変わっていないように見えることだ。幹事長に就いた岡田克也氏も、小沢氏の起用を了解した上で執行部入りを決めたのだろうか。
関連ニュース
関連トピックス
[PR]
[PR]