セルフ式ＧＳなど標的、広域窃盗容疑者を逮捕　神奈川

　セルフ式ガソリンスタンド（ＧＳ）やコインパーキングの精算機を狙った広域連続窃盗事件で、神奈川県警などの共同捜査本部は１８日、窃盗グループの主犯格で住所・職業不詳、上田実容疑者（３７）を窃盗容疑で逮捕したと発表した。同様の手口による犯行は０２年以降、東京や神奈川、千葉、福岡など１都１０県で約２千件、計１億６５００万円の被害が確認され、捜査本部では大半が上田容疑者のグループが関与したとみている。

　県警などによると、上田容疑者は０６年７月２０日未明、神奈川県厚木市のセルフ式ＧＳの精算機をバールでこじ開け、現金約５３万円などを奪った疑いがある。上田容疑者は容疑を否認しているという。

　上田容疑者のグループは暴力団員や暴走族仲間ら約２０人で構成。盗んだ車でセルフ式ＧＳに数人で乗り付け、１〜２分で金を盗んでいた。関東を中心に犯行を繰り返し、捜査本部ではこれまでに１８人を逮捕している。