新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染が世界的に広がる中、県内でも相談に対応する発熱相談センターが保健所や自治体に設置された。一方で県内では4月に入って通常のインフルエンザ患者が増加。高熱や頭痛、だるさなどの症状が似ていることから、「新型」が国内で発生した場合の混乱も懸念されている。【百武信幸】
県新型インフルエンザ対策危機管理連絡部によると、県や保健所には29日までに55件の相談が寄せられた。同部は冷静な対応を呼びかけるとともに、流行地域から帰国して発熱やせきなどの症状がある場合はまず発熱相談センターに電話をするよう呼びかけている。
1日は医療機関と市町村、保健所の担当者を集めた会議を開き、連携などを協議する。
また30日に秋田空港にソウル便が到着すると、検疫官が乗客26人の体温をサーモグラフィーで測定した。体調不良を訴えた人はいなかったという。
その一方で、県によると県内では従来型のインフルエンザの患者が増加。秋田市や秋田中央、由利本荘、湯沢の保健所管内では「インフルエンザ警報」が出されている。28日は秋田、鹿角、大館、横手市の6小学校が学級・学年閉鎖をした。
同課は「今のところは新型には渡航歴のある人と接触がない限り感染しない。基本的に予防策も同じで、人込みは避け、手洗いやマスク着用など日ごろの予防を徹底してほしい」と話している。
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大館保健所 0186・52・3952
北秋田保健所 0186・62・1165
能代保健所 0185・52・4331
秋田中央保健所 018・855・5170
秋田市保健所 018・883・1180
由利本荘保健所 0184・22・4122
大仙保健所 0187・63・3403
横手保健所 0182・32・4005
湯沢保健所 0183・73・6155
※土日祝を含む8時半~20時
県健康推進課 018・860・1425
※土日祝日を含む24時間対応
毎日新聞 2009年5月1日 地方版