石川のニュース 【5月6日03時09分更新】

季節性インフルエンザ、終息せず 石川県内 集団風邪8000人超
 新型インフルエンザの感染が依然広がりを見せる中、石川県内の小中学校では、季節性 インフルエンザによる集団風邪が終息していない。ピークは過ぎたものの、四月下旬に二 小中学校が学級閉鎖し、今季の集団風邪患者数は昨季と比べて六割増の八千四十八人に上 った。大型連休明けに集団風邪が再燃しかねず、県はうがいや手洗いなど予防策の励行を 呼び掛けている。

 県健康推進課によると、今季の小中学校の集団風邪(休校、学年閉鎖、学級閉鎖、授業 打ち切り)は一月十三日、内灘町鶴ケ丘小で初めて発生。四月二十四日には金沢市兼六中 と小松市芦城小で学級閉鎖が行われ、四月末までの患者数は昨季より三千百二十五人多く 、欠席者数も千九百十七人増となった。

 県内四十八カ所の定点医療機関当たりの患者数をみると、一月下旬にピークを迎え、警 報発令基準の二十人を超えた。二月下旬にいったん沈静化したが、再び増加傾向に転じ、 三月中旬に二十五・三五人に上り、能登北部を除く四地域でインフルエンザ警報・注意報 が継続となっていた。

 四月二十六日までの一週間の患者数は三百十一人。定点医療機関当たりは六・四八人と 注意報発令基準の十人を下回ったが、「まだまだ季節性の患者が出ており、再燃する可能 性もある」(県健康推進課)という。


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