300万円ください
中国人連続強盗団―日本人ボスと30人の凶悪犯 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2004-03 |
2002年なんだが、日本全国を震撼させた
日中混成強盗団というのがあったわけだ。その手口というのは、各地の暴力団から資産家の情報を仕入れ、それを元に主犯の男が中国人に指示して強盗に及ぶというモノなんだが、実は、その主犯の男にインタビューして作られた本というのが出ているわけです。上のAmazonリンクがソレなんだが、
日本の警察には捕まりませんよこの犯人、まだ日本の警察には捕まってないので全貌はハッキリしないんだが、情報提供が各地の暴力団、主犯が日本人、実行犯部隊は日中混成というモノで、主犯は2002年に中国に逃亡してます。
30件の犯行で被害総額10億円!
東京、和歌山、愛知、福井、滋賀、福岡、大分を荒らし回った日中混成強盗団の日本人リーダーが、逃亡中の中国で“強盗ビジネス”の恐るべき実態を明かした!!
高飛びした国際指名手配犯が衝撃の告白!!
●日本人と中国人合わせて30人ものメンバーを擁する「日中強盗団」を率いた男。私とKは、上海のシェラトンホテルでその張本人を待っているのだった。
●男は、警視庁および和歌山、愛知、福井、滋賀、福岡、大分の6県警に追われ、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際指名手配されている。その捜査網をかいくぐって、この中国に逃亡しているのだ。
●警察当局が血眼になって行方を探している国際指名手配犯との接触を目前にして、膨れ上がるのは緊張感や焦燥感ばかりで、現実感が全くなかった。
――本文より抜粋
30件の犯行で被害総額10億円!東京、和歌山、愛知、福井、滋賀、福岡、大分を荒らし回った日中混成強盗団の日本人リーダーが、逃亡中の中国で“強盗ビジネス”の恐るべき実態を明かした!!高飛びした国際指名手配犯が衝撃の告白。
ところが、この主犯の男なんだが、2002年に中国に逃亡したのはいいんだが、翌年には覚醒剤を日本に密輸した件で中国当局にパクられてるわけです。その手口は、武田被告が各地の暴力団から得た資産家の情報を元に、複数のメンバーが各地の会社社長や地方議員などの自宅に押し入り、現金、株券、貴金属などが入った金庫をそのまま持ち出す荒っぽさだ。
既にメンバーのうち日本人と中国人を合わせ二十数人が逮捕された。武田被告は02年末に中国に入国したが、強盗傷害事件などで、愛知、福井など5県警から国際指名手配されている。
関係者によると、武田被告は「日本に帰っても20年ほど(の懲役刑)は確実だ」と漏らしていたといい、このため中国を根拠地に覚せい剤の対日密輸ネットワークを形成していった可能性もある。
中国遼寧省の高級人民法院(高裁)は20日、中国から日本へ覚せい剤を輸出しようとしたとして、麻薬密輸罪に問われた無職、武田輝夫被告(64)=名古屋市出身=と、無職、鵜飼博徳被告(45)=岐阜県出身=の控訴審判決で、それぞれ死刑の1審判決を支持、被告の控訴を棄却した。同省瀋陽市の日本総領事館が明らかにした。この、武田輝夫というのがそうですね。武田はシンセンで覚醒剤3kgを所持しているところを捕まったんだが、大連から日本に覚醒剤5kgを密輸しようとした件で死刑判決を受けてます。まだ執行されてないようなんだが。
まぁ、キロ単位の覚醒剤持っていたり密輸したり、中国ではそれだけで死刑なので、日本での強盗なんかどうでもいいようなものなんだが、日本の警察としてはメンツもあるのでそうも行かない。コイツが白状すれば、未解決事件が大量に解決するわけだ。で、ここで話は変わって
八王子スーパー強盗殺人事件です。来年の7月で時効になるんだが、ずいぶん騒がれた事件なので、覚えてる人も多いだろう。Wikipediaによれば、
八王子スーパー強盗殺人事件(はちおうじスーパーごうとうさつじんじけん)は、1995年7月30日に東京都八王子市で3人が射殺された強盗殺人事件。現場の店名からナンペイ事件ともよばれる。犯人は検挙されておらず2009年5月現在未解決。捜査特別報奨金制度(公的懸賞金制度)対象事件で、公訴時効は2010年。というわけで
懸賞金300万円が付けられてますね。さぁ、急げ! で、事件の概要なんだが、
1995年7月30日午後9時15分~20分頃、八王子市大和田町のスーパー「ナンペイ大和田店」の2階事務所に拳銃強盗が押し入り、パートの女性Aさん(当時47歳)とアルバイトの女子高生Bさん、Cさん(当時17歳と16歳)の2人、合計3人を射殺して逃走。被害者の知人が迎えに来るまでの、わずか数分間の犯行だった。犯人は金庫の暗証番号が分からなかったのか、何も奪わずに逃げた。金庫を開けようとした形跡もないとの情報もあり、動機が金銭目当てではない可能性があり、強盗と怨恨の両面から捜査を行っている。犯人の目撃情報はなく、捜査は難航している。使用された拳銃は、フィリピン製のリボルバー38口径、スカイヤーズビンガム。夏祭りの夜で、わずか10分間の犯行だった。いっぺんに三人が殺されるという悲惨な犯行だったので、大騒ぎになった。結局カネは取られてないわけで、怨恨説もあったりして、いまだに「誰が、何の目的で」という事すら判ってない。で、以前、この件に関して「日本のゴルゴ」と呼ばれる男の関与が報じられた事がある。
一方、2002年に逮捕された、拳銃を使用した銀行強盗や現金輸送車襲撃事件を繰り返していた70歳代(報道当時)の男が、ナンペイ事件に関与しているのではないかとの報道が2003年になって産経新聞や日本テレビ等で行われた。日本のゴルゴと言ってもアスホール首相ではありません。この人物については後ほど書きます。で、探偵ファイルに出ていたんだが、週刊文春の記事によると
それによると、男が1997年に大阪市内の信用金庫で起こしたとされる強盗未遂事件で使用された銃弾の「線条痕」が、ナンペイ事件の現場で発見された銃弾のものと「酷似」しているという。さらに、ナンペイ事件当時、男が八王子周辺に居住していた事が分かっているが、具体的な関与は不明で、検挙に至っていない。
犯行の動機は金庫の中の金がやはり目的で「(内部の事情にくわしい人間の)手引きにより事務所内に入る」とあり、被害者の一人である稲垣さんと「ナンペイ店長」(大和田店の元専務)が深い関係である、とまで書かれていた。この元専務はこの稲垣さんとの関係を「絶対にない」と否定していたが、稲垣さんの周囲には「関係を迫られた」などと云っているのを親しかった人々が耳にしている。元専務も、最後は「稲垣さんには誘惑されたけど断った」と、微妙に説明を変えている。襲われたスーパーナンペイの店長と、殺された47歳の店員の関係というのが微妙なわけです。まぁ、スーパーの店長とオバチャンなんざ、いくら出来ていたって不思議じゃないんだが、関西系暴力団の舎弟から兄貴分に宛てた手紙の中で、この事件に関係した怪しげな話というのが出ているわけだ。
さらに、この手紙の真実味は、報道されていなかった金庫の中の金額を正確に知っていたことにある。報道では400~500万となっていたが、当時の「ナンペイ大和田店」の責任者だった元専務によると、実は「交通事故の示談金で、もう300万円は入っていた。このことは警察には云っていない」と証言している。で、犯人は「元自衛官の小野寺トオル」だと名指ししているんだが、まぁ、犯人の名前はともかく、何故か
手紙には金額を「700~800万」と明記していて、辻褄が合う。
被害者の稲垣さんはかつて、八王子の高級クラブの売れっ子で、彼女を知る人物は「スーパーで働くなんて信じられない」と口をそろえている。
暴力団関係者が金庫の中味を知っていた、というのが興味深い。それとともに、殺された47歳の店員が、「元高級クラブの売れっ子」で、安い給料のスーパー店員やっていたというのが不思議だという話も興味深かったりするわけです。ちなみに事件では
女子高生2人は布製の粘着テープで手足を縛られ、至近距離から後頭部に1発ずつ発砲され即死の状態だったが、パートの女性は体は縛られておらず、腹部に鋭利な刃物で致命傷にならない傷を負わされた後、銃弾2発を撃ち込まれていたことが後に判明。殺され方が違うわけです。ここら辺も興味深い。まぁ、以上の情報から推測すると、元高級クラブの売れっ子で店長との関係も微妙だった47歳の女店員から何かしらのルートで暴力団に情報が漏れ、金庫に大金があると聞きつけた犯人が侵入、女子高生を射殺し、女店員から金庫の開け方を聞こうとしたがうまく行かず、射殺しただけで逃亡した、という推理が成り立つんだが、まぁ、犯人が捕まってないので判りません。で、「後で書く」と言った日本のゴルゴなんだが、おいら、以前、この人物について書いてます。
ところで、この爺さんの不思議なところというのは、まずは「職業不明」である、という部分。経歴としては、元東大生なんだが27歳で警官を射殺して逮捕、無期懲役になるが47歳で出所、元共産党員で、「体制転覆をもくろむ活動家」として裏街道を歩んだとも言われるんだが、世の中にそんな商売はない。つうか、特定の組織に属していれば誰かが活動資金を出していたとも考えられるが、そんな形跡はないわけだ。で、逮捕された時には15丁の銃器と1000発の銃弾を所持していたというんだが、それらの銃器が多くの事件で使われていたのではないかという疑惑が浮かんで来ているわけだ。で、そんな中にスーパーナンペイ事件がある。この爺さん、偽造パスポートで頻繁にアメリカや香港に赴き、大量の銃砲を仕入れていたそうで、武器マニアだったようなんだが、武器マニアというのも「商売」ではないわけです。で、おいらの見立てでは、個人「武器庫」のオーナーですね。武器を必要とする裏社会の住人に貸し出すのを「職業」としていたのではないか? という気がしないでもない。オウムの国松長官狙撃事件でも名前が出たりしているんだが、ナンペイ事件でも拳銃の「貸し出し」をしていたのではないか? ちなみにナンペイ事件で使われたのは
フィリピン製のリボルバー38口径、スカイヤーズビンガムと言われているんだが、和製ゴルゴこと、中村泰(ひろし)容疑者は「オレはそんな安物は使わない」否定しているんだが、そう言いながらも自分でも持っていて、しかも線条痕が「酷似」している、という事実がある。コレも、彼が「レンタル武器商人」だったとすると肯けるわけだ。
つまり、「情報収集」をする暴力団関係者がいて、「レンタル武器商人」がいて、スーパー内部の情報を漏らす人物がいて、金庫に7~800万円のカネがあるというのを聞きつけた犯人が犯行に及んだ、と。ところが金庫の暗証番号が判らず、結局はその場にいた三人を射殺しただけに終わった事件だったんじゃないか? というわけだ。で、話は一巡して冒頭のAmazonリンクにあった「日中混成強盗団」に戻ります。その主犯がスーパーナンペイ事件の犯人だ、と、アクセスジャーナルさんちが報じてます。
1995年7月30日夜、東京・八王子のスーパー2階事務所で3人の女性(冒頭写真)が射殺された凶悪事件の真犯人だが、新たな有力情報を得たのでお伝えしておく(2010年7月で時効成立)。まぁ、有料サイトなのでカネ払ってジックリ読んでいただきたいんだが、これで、色々なモノが繋がって見えてくるわけです。まず、レンタル屋の武器商人がいて、情報屋のヤクザがいて、元高級クラブ売れっ子ホステスの女店員がいて、「あのスーパーの金庫には大金が唸ってる」との情報が裏社会に流れ、ところがあと一歩のところで詰めが甘くてカネ奪うのに失敗。その反省に基づいて、「金庫ごと持ち出す」「足のつきにくい中国人共犯者を使う」という手口を開発したのではないか? 手口に共通性があるわけで、そう考えてみるとシックリ来る。というわけで、当たってたら警視庁さん、おいらに300万円ください、という話でした。
事が事だけに現段階ではまだ詳細は述べられないが、警視庁はその事情をよく知る関係者にすでに何度も接触し、中国で収監の男を有力な実行犯と見ている模様だ。
武田輝夫・・・通名のような・・・そんな気がします・・・中国籍の半島人と日本名の半島人のコラボなんていう犯罪もありますよね・・・
投稿 武浪人愚 | 2009/05/18 04:22
犯罪も国際金融資本ネットワークのようなものなんですかね。
なまじお金があると狙われるし、貧しい地帯は犯罪の温床にされやすい。
お互いが補い助け合う共同体社会が格差社会に誘導されるのも支配欲にかられた金の亡者たちの計画?
投稿 怨恨、復讐心を煽って状況を動かすこともできそう | 2009/05/18 09:10
あれ、振り込み詐欺もそうですよ。
主犯は日本人で足跡を消すのに隣国の中国から電話をさせるという
その下請け人が中国人。
投稿 | 2009/05/18 11:23
こういう外国人とつるんで犯罪を犯したものは、通常より重罪とするべきだね。外国から犯罪者を呼び込んでるわけだから。
投稿 夕焼け | 2009/05/18 16:08