【福森新社長インタビュー】新たに大型自動免許を取ったユーザーと女性にアプローチ

女性に向けた純正カスタム車両が会場に展示されていた。ピンクと花柄が可愛らしい(画像クリックで拡大)

――先ほどのあいさつで、まだやるべきことは残っているとおっしゃられていましたが、それは具体的にどのようなことですか?

福森:  一つは、新たに大型自動免許を取ったユーザーに対してのアプローチです。毎年、大型自動二輪免許をとるユーザーは8万人から8万500人くらいいらっしゃいます。しかし、車両の新車台数は7万そこそこです。オートバイの免許は目的があって取得するユーザーがほとんどなので、その差を埋められるように力をいれていきたいですね。

 二つ目は女性ユーザーの拡大です。日本市場のハーレーの購入者の7〜8%が女性ユーザーです。しかし、この数値はまだ取り込み方が足りないと考えています。米国市場ではハーレーの女性購入者が約12%を占めているので、日本市場もまだ伸びると考えています。最後に、日本のHDユーザーの平均年齢が以前は37〜38歳だったのですが、ここ数年は40〜41歳くらいに上がってきました。日本の少子高齢化で平均年齢が上がっていることもあると思いますが、今まで若い人を取り込むアプローチを積極的にやっていなかったという反省があります。今後は若い人へ向けたプロモーションも考えていきたいと考えています。

――最後に、新世代体制の意気込みを聞かせて下さい。

福森:  ハーレーダビッドソンという商品は、伝統と歴史の魅力を備えています。技術的なイノベーションは毎年やっていきますが、基本的なスタイリングは変えずに守っていき、ハーレーらしさを保ち続けていきます。しかし、その商品の楽しみ方やスタイルは、時代や世代によって変わっていきます。我々HDJがやるべきことは、時代に合った楽しみ方の提供だと考えています。HDJは社員全員が若いので、時代のニーズに対応したアイディアを今後も出し続けていきます。

(文・写真/西尾 淳・加藤真貴子(WINDY Co.))

蝶のモチーフをフロントフェンダーにあしらった純正カスタム車両(画像クリックで拡大)