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なるほドリ 新型インフルエンザの電話相談を受ける「発熱相談センター」ってどんなもの?
記者 県の6保健所と松山市保健所に先月28日オープンし、30日夜から24時間体制になりました。まん延国の米国、メキシコ、カナダ(1日現在)に最近渡航し、発熱やせき、くしゃみなどの症状がある人は、決して自分の判断で病院に行かず、すぐ自宅から電話してください。
Q 何を聞かれるの?
A 医師や看護師らが症状や渡航歴などを詳しく聞きます。感染の恐れがあると判断されると、保健所が「外来協力医療機関」と相談して診察の準備を整え、相談者に連絡します。感染拡大防止のため、来院方法の指示などがありますので従ってください。
Q 外来協力医療機関では何をするの?
A 医師が診察して、鼻水やのどの粘液などの検体を取り、「じん速診断キット」でインフルエンザの型を調べます。その場で結果が分かり、陰性かB型陽性なら心配ありません。A型陽性なら県内の研究機関で数時間かけて、検体からウイルスの型を調べる検査をします。
Q 新型インフルエンザの恐れがあった場合は?
A 感染症法に基づく疑似症患者となり、「入院協力医療機関」への入院勧告があります。同時に東京の国立感染症研究所へ検体を送って新型インフルエンザかどうか最終判断します。連休明けには、この検査も県内でできるようになります。行政も対応を急いでいるので、1人で心配せずにまず電話を。<回答・古谷秀綱>
毎日新聞 2009年5月3日 地方版