フジメディアHD子会社がセシールの子会社化を目指しTOBを実施。1株180円。

【5月14日、さくらフィナンシャルニュース=東京】 フジ・メディア・ホールディングス(東1:4676)は14日、子会社のフジ・メディア・サービスが、セシール(東1:9937)を子会社化することを目的に、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。TOB価格は1株当たり180円。買い付け期間は15日から7月1日。

フジ・メディア・サービスは、セシールの筆頭株主であるLDH(旧ライブドア)や第2位株主であるLDH子会社のアジア物産との間で、その保有するすべての株式について本TOBに応募することで合意しており、セシールも賛同の意を表明している。

買い付け予定数の下限はLDHとアジア物産が保有する合計2439万6300株(議決権保有割合56.21%)とし、上限は設定しない。このためTOBの結果次第で、セシールは東京証券取引所を上場廃止となる可能性がある。

景気悪化で企業が広告費の抑制を続けるなか、フジは放送事業を核としつつ、放送以外の周辺事業領域を強化したい考えで、外部との資本・業務提携や事業再編を積極的に行っていく必要があると判断。セシールのもつ1,500万人を超える顧客基盤を取り込みたい考え。【了】

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