2009-04-26 23:50:22

格闘界の光と影5

テーマ:ブログ
向こうのホテルに着くと社長が待っていて どうやら俺の怪我の事をつい昨日くらいに聞いたらしい。 俺は怪我して直ぐに詐欺師に伝えている事を伝えると “会社内で意志の疎通がとれていない”との事だった。
まぁ俺からしたら 「知らねえよ」だ。
だってちゃんと言ってるんだから。
すると 向こうのプロモーターが こっちの有名な外科医のドクターとカイロの先生に見てもらいたい。 との事だった。
「は?リングで挨拶するのにドクターに見せるの?」と普通の思考能力を持つ人間なら誰でも思う事を思いながらも二人のドクターに診察アンド治療してもらう事に。

現地で出会ったレフリーをやる日本の極真の先生でもあったオージーの方が色々通訳などしてくださった。
まず一つめの病院。大きな病院でとても人の良さそうな先生だった。
その先生はなんでもオーストラリアのオリンピックの選手などもよく診察する有名な先生らしい。俺の膝の状態をチェックすると
「あまり良くないね。今回が引退試合だったらOK出すけど 彼の未来を考えたら今回は止めた方がいいね。」
まぁ いわゆるドクターストップってヤツだった。
そしてその馬鹿プロモーターはオリンピッククラスの選手をみるドクターがストップかけてるのにめ関わらず、 カイロの先生のところへ行って試合までまだ少し日にちがあるから治療してもらいたいとの事だった。

っていうかよ リングで挨拶するだけじゃねぇのかよ! なんでこんなに無理させようとしてるかは後で解るんだけど、当時本当に俺の周りにはおかしな奴や悪い人間が集まってくるのだ。

それではい、治療してもらいましたよ。

2日間(笑)

その先生も腕は確かで素晴らしい技術を持っていた。
しかしその先生からも

「彼の未来を考えて試合な出すのは望ましくない。」
またまたドクターストップ。

サスガにプロモーター達も諦める他なかったみたいだった。

母体の会社の会長もオーストラリアにいらしていて 社長も
「会長もとても残念がっている」
と言っていた。

ん…? この似たような光景 どこかで…
そう マッハ戦を思い出しだ(プライド時代の光と影参照)。
あの忌まわしき過去が蘇ってきた。

そしてこのデジャヴが正に螺旋のごとく繰り返されようとしていたのだった。


続く

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