2009-04-25 00:40:39

格闘界の光と影3

テーマ:ブログ
オーストラリアの試合が決まり、相手が柔道のオリンピックで六位になっている事や勝率、体つきを見てかなりの強豪だと悟った。
俺は試合間隔も開いていたし、前回負けていたので 慎重になっていた。 「強豪は避ける」と言っていたマネージメントをしてる詐欺師に 話と違うんじゃないかと言うと「このくらいの相手に勝てんとあかんぞぉ!?」といきなりの上から目線。
「なんでこのホラ吹き野郎はこんなにエバってんだ?」 と思いつつも やるしかなかった。

そして試合が近づくに連れこの新しいマネージメント会社の真実が見えてきた。
このマネージメント会社の母体となる会社は当時、年商約200億あったらしいのだが 会長の下の方々、母体となる会社の社長など役員さん達が 格闘技のマネージメント会社を作る事に猛反対していたらしい。何故かというと 格闘技なんて本当に上手くやらないと金にならないし、始める当初はかなりの出費がかさむ。だから格闘技に興味のない沢山の下の人間からしたら、当時年商が下がりつつあった会社が金にならない事業をやるなどもってのほかだったのだ。
だから「引退した後のために格闘技の学校を作る」だとか「筑波大学の専門チームを呼んでトレーニング」だとかいう話はいつの間にか“最初からなかった事”になっていた。
会社の下の方々からしたら最もだと思う。だけどさ、そんなん言うなら最初からやるなよ!!って普通思うよね。 なんで“始まってから”ガタガタ騒がせんの!?って思うだろ普通は。 つまりはその会長さんのワガママでこのマネージメント会社は始まったのだ。
こういう「!?」な事実を知っていくにつれ俺は嫌な予感がジワジワと迫ってくるのを感じた。
そしてその予感は当たっちゃうんだよね…

試合10日前くらい 俺はいつもの(笑)怪我をしてしまった。 靱帯損傷で全治1ヶ月。怪我だけでもドクターストップなのに、その時プライベートでも非常に大きな重荷を背負っていた俺は試合などもってのほかの状態だった。
「初っぱなからやっちまった……」
俺はとりあえず怪我を詐欺師に伝えると 詐欺師はまたもや 上から目線で 「お前 やる気ないんやろ?」と発した。 その頃はまだ我慢できたのだが 結局 社長にも伝わっておらずバタバタした挙げ句、 元空手講師(一応マネージャーになるのかな)から
「向こうに伝えたところ、試合は出なくて結構ですと。 ただこっちには来てリングで欠場の挨拶してください。だって。」とメールが来た。

「試合しないのに挨拶だけしにいくっておかしくないか?(渡航費など費用かかるしね)」 と思いつつ 俺はリングで挨拶をしに行くという事でオーストラリアに向かう事になったのだ。

俺はまだこの時、向かうのプロモーターにはめられるとは知る由もなかった。

続く

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