国発注のトンネル工事でじん肺にかかったとして、大野市の元作業員の遺族と青森、秋田、兵庫3県の元作業員の計9人が14日、ゼネコン40社に総額1億6500万円の損害賠償を求めて福井地裁に提訴した。
昨年11月に全国11地裁で一斉に起こされたトンネルじん肺訴訟の追加提訴。同月には福井地裁でも11人が提訴している。記者会見した秋田県在住の元作業員、佐々木金春さん(65)は「じん肺さえなければまだ働けた。ゼネコンは責任を認めてもう被害者を出さないでほしい」と訴えた。【幸長由子】
毎日新聞 2009年5月15日 地方版