セルフＧＳ現金盗、容疑のリーダー逮捕…１億６千万円被害か

　セルフ式ガソリンスタンド（ＧＳ）の精算機をバールでこじ開けて現金を盗んだとして、神奈川、静岡、千葉県警と警視庁の共同捜査本部は、窃盗グループのリーダーで、住所不詳、無職上田実容疑者（３７）を窃盗の疑いで逮捕し、１８日、横浜地検小田原支部に送検した。

　発表によると、上田容疑者ら４人は２００６年７月２０日午前３時１５〜２０分頃、神奈川県厚木市山際のセルフ式ＧＳで、精算機３台をバールでこじ開け、現金５３万３０００円と、現金収納箱５個（時価７万５０００円相当）を盗んだ疑い。調べに対し、上田容疑者は容疑を否認しているという。

　共同捜査本部では、上田容疑者らは、神奈川県内の暴走族出身の暴力団組員ら２１人でグループを構成し、２００２年３月〜今年４月、首都圏を中心とした１都１０県で、セルフ式ＧＳやコインパーキングなどを狙い、少なくとも１９５５件・被害総額約１億６５４４万円の窃盗を繰り返していたとみている。上田容疑者ら１９人が逮捕され、残り２人は逃走しているという。