都内で急増しているひったくり被害を減らそうと、亀有署は10日、「ひったくり撲滅キャンペーン」をJR亀有駅前で開いた。警視庁によると、今年1~4月に都内であったひったくり件数は948件で昨年同期(620件)の約1・5倍に増えており、住民に警戒を呼び掛けた。
キャンペーンには住民ら約400人が参加。署員が犯人役になり、ひったくりの手口を実演し、自転車の前かごに網を取り付ける「ひったくり防止ネット」の効果をPRした。警視庁の樋口建史副総監は「後方でバイクのエンジン音がしたら振り返ったり、バッグを道路側の手で持たないなどの対策をお願いします」と呼びかけた。
ひったくりには、ナンバーを折り曲げて見えないようにしたオートバイが使われることが多いことから、警視庁は「ナンバー隠しバイク情報ダイヤル」(03・3591・4354)を設置し、情報提供を呼びかけている。【古関俊樹】
〔都内版〕
毎日新聞 2009年5月11日 地方版