あらすじ
吉岡徹(生田斗真)に荷物を届けたのは黒川竜一(鈴木亮平)だった。その中身は…。
翌日、徹は評議室に集まった裁判員たちに自己紹介を提案する。名前を名乗ることで互いを信頼し、結束を固めて正々堂々と審判しようと説得を試みるが、相馬卓(平方元基)や田所秀雄(中村靖日)に反対される。直後に田所がトイレに立つとそれを怪しんだ徹は後をつけるのだが…。
第5回公判が始まった。検事側の証人として被害者の弟で東条ホールディングス社長の東条英彦(浜田晃)が証言台に立った。英彦は、遺言書の存在は警察に言われるまで知らなかったと言い、柏木鏡子(石田ゆり子)が遺産目当てに殺したと思うと言い切る。その証言の様子をモニターで黒川が観察していた。
一方、東西新聞社では、本宮香織(比嘉愛未)が鏡子の独占インタビュー記事のおかげで売り上げが伸びたと同僚からもてはやされていた。そこに弁護士の進藤亮介(渡邉紘平)から香織に連絡が入った。鏡子がもう一度香織に会いたいと言う。喜んで引き受ける香織。
評議を終えた裁判員たちが帰宅準備をしていると、徹がおもむろに電話で話しだした。徹は電話を切ると新聞記者の恋人が、鏡子について有力な情報を得たらしいと言い、部屋を飛び出して行った。
番組紹介
来る5月21日から始まる「裁判員制度」。この制度の焦点は、心象に惑わされずに一市民が冷静に一市民を裁けるかにあります。
フジテレビではこの春、土曜ドラマ枠で、この「裁判員制度」をテーマにしたドラマに挑戦します。
このドラマは、社会的なことにほとんど関心のないフリーターである一人の若者が、裁判員に選ばれたことをきっかけに稀有な事件に次々と巻き込まれていくという設定。裁判員制度が始まることで起こり得るかもしれない近未来を描いたクライムサスペンスフィクションです。
巨額の遺産金をめぐる殺人事件で起訴された“魔女”と呼ばれる一人の女性。有罪確実と思われたこの事件、なぜか、次々と裁判員の票が無罪へと翻り…そこには評決の買収を仕掛ける謎の集団の暗躍があったのです。さらに若者の周りでは不可解な事件が起こり始め、また、一人の主婦が脅迫されるようになります。そして若者は彼女を救うため、孤独な闘いに挑みはじめます。そんな二人の関係に、新聞記者でもある青年の恋人が不信を抱きはじめ…。
果たして謎の集団とは? 事件に仕組まれた巧妙なトリックとは? そして“魔女”という異名を持つ被告とは?… 謎とスリルに満ちた心理サスペンスドラマが展開します。刻々と変わる罪状の中、一人の若者が挑む“真実の壁”とは? 裁判の行方は…?
裁判員に選ばれたことで事件に巻き込まれていく若者役の主演には、2007年フジテレビ系ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』の中津秀一役でブレイク、昨年夏、TBS系ドラマ『魔王』では大野智とダブル主演を果たし、現在はフジテレビ系ドラマ『ヴォイス〜命なき者の声〜』に出演中、ドラマのみならず舞台でも活躍し、演技には定評のある生田斗真。生田は、フジテレビ系連続ドラマ初主演、そして初の単独主演となります。
同じく、裁判員に選ばれたことで幸せな家庭生活から一変、脅迫され、危険に巻き込まれる主婦には加藤あい。これまで幅広い役を演じてきた加藤が初の主婦役に挑戦します。フジテレビ系連続ドラマ出演は2005年の『海猿』以来となります。
そして生田の恋人で、駆け出しの新聞記者には、2007年NHK朝の連続テレビ小説『どんど晴れ』で鮮烈デビューを果たし、昨年夏『コード・ブルー −ドクターヘリ緊急救命−』でも好演を見せた比嘉愛未。
事件の被告人で“魔女”という異名を持つ女性には石田ゆり子。フジテレビ系ドラマ『はだしのゲン』や現在公開中の映画「誰も守ってくれない」などに見られる清楚でいちずな役の多い石田が、今回はミステリアスな役に挑みます。
また脚本は、『OUT』『人間の証明』『魔王』など、丁寧な人物描写と骨格の太い台本には定評のある、前川洋一が手掛けます。