諏訪魔(左)の顔面にハイキックを見舞う河野(右)=後楽園ホール
「全日本、RISE UP TOUR2009年開幕戦」(17日、後楽園ホール)
4年間の総合格闘技挑戦に区切りをつけて全日本に出戻った河野真幸(29)が、再デビュー戦で金星を挙げた。メーンで武藤敬司のパートナーに抜てきされ、小島聡、諏訪魔組のパワフルな攻撃に苦しみながらも、小島を逆転の雪崩式飛びつき腕ひしぎ十字固め葬。05年5月20日以来の古巣復帰を白星で飾った。
この2カ月、カナダでプロレス特訓を敢行したが、肉体は総合格闘技仕様。力負けも目立ったが、武藤の閃光魔術4連発のフォローを受けて、豪快なフィニッシュにつないだ。
試合後は反省しきりだったが「ちょっとでも食い込めて、傷口を残せたと思う」と、独特の言い回しで手応えも強調した。30日・名古屋大会での諏訪魔との一騎打ちに向けて「彼が知らない技を出せば勝てるチャンスはある」と、4年間の成果を解禁すると予告した。