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銀行の顧客情報400万件を流出、融資担当者ら摘発

 銀行の顧客情報のデータベース(DB)から抜き取った資料を交換し、融資契約の取り付けに利用していた融資担当者らが、相次いで警察に摘発された。

 融資担当者とは、金融機関と「委嘱契約」を結び、顧客との融資契約を契約を取り付ける者をいう。

 ソウル地方警察庁のサイバー捜査隊は17日、銀行などの金融機関の顧客の名前や電話番号、融資の返済期日などの個人情報を流出させ、取り引きしていたとして、融資担当者のシン容疑者(33)ら49人を書類送検した。

 警察はまた、融資担当者らの管理責任を問い、一般銀行4行や貯蓄銀行3行など計12の金融機関も立件した。

 警察によると、シン容疑者らは2006年4月から昨年末まで、勤務していた金融機関のデータベースから、再度の融資が予想される顧客の名前や電話番号、融資金額、満期となる日付などの情報を抜き取り、電子メールを通じて交換していた疑いが持たれている。

 シン容疑者らは抜き取った情報を基に作成したリストを利用し、顧客に電話をかけたり、携帯電話にショートメッセージを送って融資を持ちかけた上で、個人情報を提供した融資担当者と新たに融資契約を取り付けた融資担当者が、成功手数料(融資金額の2-3%)を半分ずつ分け合っていた、と警察は説明した。

 シン容疑者らが交換した顧客情報の件数は約400万件に上る。警察はこのうち、銀行の顧客数十万人分の個人情報が流出したものとみている。

廉康洙(ヨム・ガンス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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