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産業用電力消費量、6カ月ぶりに増加

実体経済改善の兆しか

 実体経済の動向を示す指標の一つである産業用の電力消費量が6カ月ぶりに増加に転じた。景気が底を打って上昇局面に転換する兆しとなりそうだ。

 知識経済部電気委員会が17日に発表したところによると、先月の産業用電力消費量は1708万メガワット時で、昨年同月に比べて0.7%増加した。電力消費は昨年11月以来、5カ月連続で減少が続いていた。

 電力消費量の増加は電力を大量に消費する化学、鉄鋼、造船、半導体などの業種で需要が増えているからだ。中でも増加が目立ったのが化学で、増加幅は10.1%に達した。続いて造船(8.1%)、鉄鋼(3.8%)、半導体(3.7%)などの順だった。しかし自動車(マイナス17.0%)、組立金属(マイナス7.8%)、繊維(マイナス3.2%)などは減少が続いている。

 エネルギー経済研究院のパク・グァンス選任研究員は「産業用の電力消費量が増加に転じれば、生産も上向く傾向が出てくる。景気が低迷するペースが緩やかになって、先月の生産も上向くのではないか」と予想している。しかし一方では、昨年行われた大規模な生産調整によって減少した在庫を増やすための、一時的な上昇である可能性も排除できない。

 一方消費の改善の影響で、先月の一般の電力需要も490万メガワット時を記録し、昨年同月に比べて3.4%増加した。教育用(54万メガワット時)は学校の新築・増築で14.6%増、農業用(73メガワット時)は取水のために14.5%ほど増加した。

ペ・ソンギュ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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