股関節はこうして壊れる(その1) 

来訪者No. (2004/11/14カウントアップ開始)

ショートカット→運動の影響 誤診に至った経過
        手術の手法 私が受けた手術
        2次障害と心のケア 現在の運動能力
        豆知識

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アンケートはこちらです。このページと同一内容のPDFドキュメントを現在作成中です。(変形性股関節症用 変形性膝関節症・変形性足関節症用)

変形性股関節症の患者が提案する、変形性股関節症の方へのアドバイスです。
変形性膝関節症や、変形性足関節症の方も御参考になさって下さい。 体力作りについては、別途こちらにアドバイスがございます。
生活アドバイスについては、こちらを御覧下さい。

アスペルガー症候群・ADD/ADHDなど発達障害に関するコメントはこちらです。

【HISTORY】2004/01/22:ナビゲーション方法を修正しました。
【HISTORY】2004/01/24:「2次障害と心のケア」ページを追加しました。
【HISTORY】2004/04/11:「現在の運動能力」ページを追加しました。
【HISTORY】2004/04/11:「2次障害と心のケア」に、ADD/ADHDやアスペルガー症候群との関連記事を追加しました。
【HISTORY】2004/11/14:「患者様・御家族の方へ豆知識」ページを追加しました。
【HISTORY】2006/12/01:「運動の影響」に、犬や馬などの獣医学的情報記事を追加しました。
【HISTORY】2006/12/01:「2次障害と心のケア」に、「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」を追加しました。なお、発達障害関係の「PTSD」の記事はこちらを御覧下さい。
【HISTORY】2007/02/25:「私が受けた手術」「現在の運動能力」で、それぞれフィットネスクラブでの成果に関する記事を追加しました。

Part-1.股関節の構造

I.前後左右、自由自在に動かせる関節
股関節は、皆様御承知のように、骨盤と大腿骨の間の関節です。
大腿骨の先端(骨頭部)がほぼ球形になっており、この部分が骨盤のアーチ状の部分(寛骨臼という)に収まって、前後左右自由自在に動かせるようになっています。
ただこのままでは外れやすいので、筋肉で骨盤と大腿骨をつなぐような形になっています。

II.股関節の欠陥はなぜ起きるのか?
育児の際、おむつなどで締め上げるのが最大の原因だと言われています。
締め上げることにより、大腿骨の中心が寛骨臼の中心と一致しなくなり、臼蓋部に欠陥を生じたり、最悪の場合は脱臼を招きます。(私の場合は完璧に脱臼していた。)
「先天性」とはいわれていますが、発生原因を考えると「先天性」という病名は妥当とも言い切れません。
いったん痛みが発生し始めると、なかなか改善しません。運動障害のために、可動域制限が拡大し、筋肉の拘縮も発生します。

III.発生した欠陥は元に戻せるのか?
残念ながら戻すことはできません。
詳しくは後述しますが、この変形性股関節症は、安静にしていても悪化する、厄介な病気です。
むしろ股関節を適度に運動させることで、症状の悪化を抑えるのが妥当です。
このため、やたらと運動を制限する医者から引き続き診察を受けることは、当方としては誤診の経験もあり、あまりお奨めできません。(特に患者が学童期にある場合)

IV.進行の程度と症状
●前股関節症:臼蓋形成不全のみで、痛みは全く発生しない。運動障害も少ない。
●初期:寛骨臼に硬化が認められるが、痛みはほとんどない。運動障害も少ない。
●進行期:寛骨臼や大腿骨頭部に硬化が認められたり、表面がざらざらになったり毛羽だったりする。痛みも発生する。運動障害が出始める。
末期:寛骨臼や大腿骨頭部がボロボロになる。激しい痛みを伴う。運動障害のため、歩行は困難、ないし不可能。
(私の股関節は、1982年11月の手術直前にはこの状態にありました)
手術により状況を改善することは可能ですが、前股関節症のレベルより改善することは不可能です。それは、電気製品を故障のために電器店に修理に出しても、初期状態の性能に戻らないのと同じことです。

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