手話のボランティア
テーマ:広汎性発達障害、アスペルガー症候群ある意味、アスペルガーも知覚にハンディキャップがあるので、幻覚、被害妄想などの精神障害を来たしやすいと言える。
うちの病院では、周期的に幻覚、うつ状態が出現して入院する聾唖の患者さんがいる。家族も聾唖者なので、コミュニケーションが取り辛いため、たまに手話のボランティアの人に来ていただいている。これはボランティアなので無料である。聾唖でも、知的発達障害も合併している場合、手話ができないこともある。養護学校を卒業していて、知能が正常域か少し低いくらいのレベルでは、手話のトレーニングを受けていることが多い。
手話ボランティアも交えて診察すると、筆談よりはよく日常の状況がわかる感覚が僕にはある。紙に書いた内容でのやりとりと、実際にライブで会話をするとでは大違いなのである。
手話のボランティアの人に普段はどんな仕事をしているのか聞いたことがあった。
その人は普段は主婦をやっているんだと。同じ主婦でも、うちの嫁さんと大違いだと思った。
1 ■手話と互換性、そして拘禁反応
手話って日本国内での通用する手話と欧米で用いられている手話とでは殆ど互換性がないと聞きました。まぁ言語学的に手話の互換性が低くなるのは仕方がないとは思いますが。
視覚聴覚などを喪失すると、確かに精神障害が顕れることはあるのでしょうね。ま、人間はよく出来たもんで、失われた感覚器官を他の感覚器官が補う意味で、例えば失明したら聴覚が鋭くなるなどはあるのでしょうけれど。
自由を喪失すると精神障害が起こりやすいですよねぇ。
例えば刑務所。自由がかなり制限されるので精神障害が出る場合があるようです。また刑務所も高齢化の波を受けて、認知症の受刑者なども多くなり対処に苦慮しているそうですが。
また、死刑囚など、日本の場合、慣例で即時執行を行わず、長年に亘り三乗程度の死刑囚独居房に入れるので拘禁反応としての精神病が出る場合もあるのでしょう。
死刑囚は精神障害が出やすいため、死刑囚独居房は夜間消灯は行わず、24時間監視カメラで監視し続けるのが現在の死刑囚房の決まりみたいです。理由は精神障害に罹患して自殺したりすることが多いからです。