プライベート・ライアン
テーマ:広汎性発達障害、アスペルガー症候群1 名前: kyupin 投稿日: 2000/07/02(日) 12:52
プライベート・ライアンという映画を観た。 最初の20~30分ぐらい続く戦闘シーンは興味深かった。(ノルマン ディー上陸作戦) かなりリアル。敵の銃撃でバタバタと倒れる。顔が吹き飛ばされた り、手がちぎれたり、内臓が飛びだして叫び声をあげている兵士。 すぐには死ねないし手当ても受けられないので、それはむごいものだっただろう。
自分の手がちぎれておちてしまい、それを拾って持っていくシーンがあるが気持ちはわかる。 衛生兵は銃弾が飛び交う中、応急処置をしている。 彼はモルヒネを打っていた。あの環境でそういうことをするっていうのはすごいものがある。だいたい処置の途中に自分が銃弾で倒れることもあるから。 手や足がちぎれてもモルヒネをうつと痛みは止まるという。
4 名前: kyupin 投稿日: 2000/07/02(日) 13:49
ところでプライベート・ライアンだが、海兵隊が上陸する際に水中の兵士も弾丸が体を貫通して死亡する映像があった。 あんな1km以上も離れた、しかも水中の人間を貫通するほど弾丸にパワーがあるのか?
摩擦力は質量に比例するので、弾丸ほどの重さがあれば水中に入った時点でかなり速度が落ちるような気がするが・・
5 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/02(日) 21:56
プライベート・ライアンっておかしくない? いくら兄弟の仲で生き残りが一人になったとしても どうしてその人を助けるわけ?ほかの人の命よりライアンのほうが重いの?全員の命っていうのは平等でそれぞれに死を悲しむ人がいて どうしてライアンだけが助けられるの?おかしいと思いませんか?
6 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/02(日) 23:44
>5
確かに誰の命も平等だと思う。
でも、4人中3人?の息子を亡くした状況を考えればわからなくもない。もちろん兵士の中には1人っ子もいるだろうし、2人いて1人は死んだって状況もある。たまたま4人中3人っていうのが目についたんじゃん?
7 名前: kyupin 投稿日: 2000/07/03(月) 00:04
僕はあの映画を1回しか観ていないが・・・
作者の意図は(あるいはスピルバーグの意図は)国の上層部のかわいそうな母親への配慮は、結果的に他の兵士の尊い生命 を失わせる結果となった。 これは実は戦争の実行者(つまり政治家)の一般民衆への偽善のポーズ(戦没者の遺族にはこんなに心遣いをしているんですよ)がまたまた悲劇を生んだ、ということを言いたかったのではないか? 強烈な皮肉と、戦争自体の無意味さを示したかったのではないでしょうか?
皮肉という意味ではいたるところでそういうものがみられる。 捕虜にしたドイツ兵を殺さず逃がしたために、ミラー大尉(トム・ハンクス)の部下はこのドイツ兵に殺されてしまう。 戦争自体に、ライアンを救いにいくような馬鹿げた、滑稽な面があるので、この話に象徴しているところもあるんじゃないか?とも思います。 自分がそう思っているだけで実際は違うのかもしれません。
10 名前: 山波瀬香 投稿日: 2000/07/03(月) 04:55
プライベート・ライアンは、珍しく映画館で観ました。 私は(特に最初の上陸作戦のシーンは)面白く観ておりましたが、 一緒に行った(つうか、私を無理矢理映画館に連れ出した)家内は『もう二度と観たくない』と申しておりました。 でも、海は死にますか~なんて映画を造るより、このような映画を子供のうちに見せておくと、よっぽと反戦教育になるのでは?などと不謹慎な事まで考えたりして・・・・・きっと、トラウマ造りまくりでしょうが。
11 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/03(月) 05:54
>戦争自体に、ライアンを救いにいくような馬鹿げた、滑稽な面があるので、この話に象徴しているところもあるんじゃないか?とも思います。
ライアンとは、つまりアメリカにとっての「フランス」です。
12 名前: >8 投稿日: 2000/07/03(月) 07:52
ノルマンディー作戦そのものが、新兵器の実験のための無謀な試みだったとの指摘もあるぞ。 すでに降伏済みだった北イタリアからの侵攻作戦のほうが、リスクも被害もずっと少なかったと。
13 名前: kyupin 投稿日: 2000/07/03(月) 08:35
>11
確かにその通りですね。 戦争末期は、もう対ソ連という次の敵が連合国に見えてきていたので早く戦争を終わらせようと、無謀な作戦が多かったようですね。 手をこまねいているとソ連がどこまでも西進しますし・・
15 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/03(月) 12:36
ノルマンディー上陸作戦は成功面だけが有名ですが, 映画の上陸ポイントは,本当に激戦で,失敗に近かったようです。 史実と矛盾しない点も含めてすごい映画ですね。 でも板が違うのでは?
17 名前: kyupin 投稿日: 2000/07/03(月) 18:23
まるっきり板違いとは思わないのだが・・・
朝鮮戦争(昭和25年頃)時、戦死した若いアメリカ兵は星条旗に包まれて北九州に移送された。(アメリカから来た遺族が面会するため) なにしろ戦死した遺体のため、内臓が飛び出ていたり、手足がちぎれていたりと損傷が激しく、ある程度遺体を修復する必要があった。(そのままでは家族に見せられない)
当時の九州大学・外科の若い医師はそれにかり出され、おそらく大雑把なものであろうが、遺体を縫合・修復する仕事をしたという。 臭いが酷かっただろうし、大変な仕事だったと思う。
その作業の際、彼らは重大な発見をした。ほんの20歳ぐらいの若い 兵士の血管は、すでに動脈硬化が始まっていたのだ。この後、彼らは学会発表したが、日本は敗戦国ではあるし(日本は遅れた野蛮な国と思われていたし・・)最初は信用されなかったらしい。 戦争の度に医学が進むというのもまた事実だ。
18 名前: >17 投稿日: 2000/07/03(月) 18:53
>戦争の度に医学が進むというのもまた事実だ。
アメリカの脳外科学が世界のトップに立てたのは朝鮮戦争とベトナム戦争のおかげだと思う。医者は戦争に感謝すべきである?
20 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/03(月) 22:34
>12
まったくわかってないね。 北イタリアからの侵攻はドイツの防衛ラインにもろに ぶつかるため、ノルマンディー以上の激戦になることがわかっていたんだよ。 映画にあった程度の戦闘なんて常識。あれはたいした部類には入らない。
21 名前: ニャルラトテップ 投稿日: 2000/07/03(月) 22:43
>20
戦争ヲタクさんですか? あの程度の戦闘とおっしゃいますがそれはあなたの実体験に基づいているのですか。それとも単に通ぶりたいだけですか?
22 名前: 何か 投稿日: 2000/07/05(水) 19:29
戦争体験者がいらっしゃるらしい・・・・(笑)
もっとも、これからの時代は、シャレにならなくなるのかもしれませんが。
23 名前: 山波瀬香 投稿日: 2000/07/05(水) 19:34
でも、実際戦争になったら、私ら医療職はバリバリ前線にやられる事でしょうな・・・精神科の先生だって、ある意味むしろ需要がありそうだし。 眼科の先生も、外科系という事でかり出されるのかしらん???
24 名前: kyupin 投稿日: 2000/07/05(水) 19:52
>23
まずは防衛医大の人が行くのでは? いや、自衛隊は後方支援しかできないので一般の医者の方が前線かもしれません。
映画の中で、ジャクソン(狙撃の名手)が銃弾の中を駆け抜けて行ったあと、「今のはおふくろさんには見せられないな」とミラー大尉が言ってました。 映画だからなんだろうけど、そのユーモア(ブラック?)に笑った。パラシュートで敵地に降りた部隊(ポーランド人の部隊)もドイツ兵が待ち構えていて、 地上に降りるまでにかなり死亡したような映像もありました。
29 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/06(木) 21:46
知人が防衛医大の人から聞いた話ですが(要するに又聞き) 最前線に行くのは、日赤の医師と看護婦で、それより安全なところに行くのが、防衛だそうです。
30 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/07(金) 18:12
昔の日赤は戦争となると召集され、「いかなる状況でも必ず」戦場に赴かねばならなかったそうです。妊娠中だろうが育児中だろうが、お構いなし。おそろしい。
(2チャンネルの過去ログ(病院・医者板)。少し加筆しています。九大・外科の若手ドクターの話は、僕の知り合いの還暦を過ぎた先生から聞きました。)
後記
この九大外科の若い医師の発見があまり注目されなかったことと、アスペルガー症候群の発見の話は非常に似ている。アスペルガー症候群はまだ第二次世界大戦中の1944年、ドイツ語圏、オーストリア(当時ドイツに併合)の小児科医ハンス・アスペルガーにより最初に発見されている。当時ドイツは敗戦国だったので、戦勝国では全然注目されなかった。アスペルガー症候群はイギリスの医師ローナ・ウィングにより、やっと1981年になって紹介され、表舞台に出てくるようになったのである。
1 ■弾丸の威力1/2
う~ん・・・、軍オタでもあるおいらも考えてしまいますね。
プライベート・ライアンはDVDで持ってますけど、特に気分が滅入ってる時は観たくないですね。
弾丸の話しが出ていますけど、当時、アメリカ軍の小銃に使われていたのは7.62mmx63でした。7.62mmは弾丸の口径(直径)であり、後の63は薬莢の長さが63mmあるという意味です。これは慣例でこのように表記します。
で、当時のドイツ軍の主力小銃は8mmモーゼル(8mmマウザー)で、7.92mmx57でした。
7.62mmx63も7.92mmx57も、ボルトアクション式小銃(所謂、マニュアル)でも、自動小銃でも、軽機関銃でも汎用機関銃でも、両軍共に統一していました。兵站を考えた場合、弾薬の統一も正しい選択なのです。
スペックは・・・
7.62mmx63
弾丸重量 9.85g
初速 837m/s(秒速837m)
初活力 3,450J(ジュール)
7.92mmx57
弾丸重量 9.85g
初速 750m/s
初活力 3,6000J
でした。両方ともスペック的には大差はあんまりないです。
でも、スペックを見てもいまいち感覚がわかないと思います。
例えば100m離れた厚さ1cmの鉄板を弾芯がクロムモリブデン鋼で作った弾丸ですと、両方とも容易に貫通します。ダンボールを貫通するようにスポスポと。
例えば真上に撃った場合、富士山の高さを容易に超えます。3776mだったっけかな。それ以上の高さまで弾丸は余裕で飛んで、運動エネルギーがなくなると落下します。
水平で殺傷力を持つ射程距離は両方ともほぼ3,000~4,000mです。当たればの話しですけれど。
よく刑事ドラマのシーンでドアを遮蔽物にして銃撃戦があったりしますが、対人戦闘距離である250~350m程度ですと、スポスポ貫通してしまいます。自動車のドアを貫通して、運転席と助手席の人間を貫通して反対側のドアを貫通しても、尚、殺傷能力分の運動エネルギーを持っています。
民家の塀などに利用されるブロックも砕いて貫通し、反対側の人間を貫く威力が両方の弾丸ともあります。