国内

加熱するインフル報道「予行演習のため」と記者

5月16日 19時02分

 先月28日に新型インフルエンザの発生を世界保健機関(WHO)が宣言して以降、メディアが報じる新型インフル関連の映像や写真には必ずといっていいほどマスクを着用した人々の姿が映し出されている。マスクを大幅に生産増加したという報道もあった。

 しかし、街に出てマスクを着用している人はわずかではないだろうか。とあるドラッグストアでは「先月の28日直後にはマスクが飛ぶように売れたけど、それ以降はさっぱり。結果として大幅に売り上げが伸びたわけではない」と話す。

 アメリカ、カナダ、メキシコの新型インフル蔓延国への渡航歴のある人で発熱やせきなどの症状がある人たちを対象にした発熱相談センターも、とある県では「相談自体がほとんどない」という。

 某自治体の町が設置している同センターに至っては、休日に取材をしたところ職員がおらず守衛が出て「よく分からないから平日に電話してくれ」と言い出す始末。ちなみに、このセンターは一応休日も対応しているという建前なのだが…。

 大きな混乱もないのに、どうしてメディアは新型インフルエンザを大きく報じているのか。ある新聞社の記者はその理由を以下のように話す。

「現在の新型インフルエンザは弱毒性で、感染したらすぐにどうなるというものではありません。だが、秋から冬にかけてこのインフルエンザのウイルスが強毒性に変化して大流行することを想定して今から報じているのです。要するに、本番前の練習みたいなものですね」

 確かに空気が乾燥する季節は病気が流行しやすい時期ではあるが、練習のためにいちいち不安を煽られる一般人にはいい迷惑以外の何ものでもない。

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