検定ブームが続いている。知的好奇心をくすぐるのか、地域の歴史やグルメなど硬軟多様なテーマの検定が行われるようになった。
六月二十一日には「ニュース時事能力検定」が全国で実施される。混迷する時代の中で、新聞やテレビなどのニュースを読み解く力を養うのが狙いだ。岡山県では岡山市北区の山陽新聞社が会場になっている。
子どもから社会人レベルまで五段階ある。政治、暮らし、国際など幅広い分野から出題され、就職試験や生涯学習などに役立つとして受検者は広がっている。
主催する日本ニュース時事能力検定協会が、今月二十一日まで申し込みを受け付ける。ニュースを読み解く力とは、歴史や世界の流れの中に自分を置き、さまざまなテーマを自らの問題としてとらえ、その是非やあるべき姿を考える力だろう。
同協会名誉会長の養老孟司東京大名誉教授が、こんな呼び掛けをしている。検定をきっかけに考えるベースとして常識を身につけ、社会の動きに「なぜだろう」「ほんとうだろうか」という疑問を持ち続けてほしいと。
民主党の代表選で鳩山由紀夫幹事長が新代表に選ばれた。次期衆院選は近い。麻生政権でいいのか、政権交代が必要なのか、だとしたら鳩山民主党に任せられるか。国民の考える力が一段と問われる。