ワシントン(CNN) 民主党のペロシ米下院議長に近い消息筋は12日、同議長が2003年2月、テロ容疑で拘束されたアル・ズベイダ容疑者への水責め尋問が実際に行われていたことについて、情報顧問から説明を受けていたことを明らかにした。
情報顧問は03年2月、民主党のハーマン下院議員(カリフォルニア州)とともに、水責め尋問の問題が協議されたブリーフィングに出席した。ハーマン議員はペロシ議長の後任として、下院情報委員会のメンバーとなった民主党の有力議員。
消息筋が匿名を条件に語ったところによると、ペロシ議長は個人的に説明を受けていなかったため、こうした過酷な尋問が実行されていることを知った際に反対を表明しなかった。説明を受けていたのは情報顧問のみだったという。
ペロシ議長は02年9月に尋問関連のブリーフィングに出席したことを認める一方、先月の記者会見で水責め尋問の実行は知らなかったと強調したため、発言の矛盾を指摘される可能性がある。共和党員の一部からは、議会公聴会で同議長の証言を求める声が上がっている。