2009年5月17日22時52分
民主党の鳩山代表の選出を受けて、朝日新聞社が16、17の両日実施した全国緊急世論調査(電話)によると、「いま投票するとしたら」として聞いた衆院比例区の投票先は、民主が38%で前回調査(4月18、19日)の32%から伸ばした。自民は25%と前回27%からやや減らし、民主の優勢が強まった。
投票先として民主を挙げる回答は、西松建設の政治献金問題で小沢前代表の秘書が逮捕された後、じわじわと減ってきたが、そのかなりの部分を回復した。
政党支持率でも民主が26%(前回21%)と増え、自民の25%(同25%)と並んだ。望ましい政権の形は「民主中心」45%(同41%)、「自民中心」28%(同29%)で、「民主中心」が差をさらに広げた。
どちらが首相にふさわしいかでは、麻生首相29%に対し、鳩山代表が40%でリードした。小沢氏の辞任前の前回は麻生氏37%、小沢氏23%で、麻生氏が優位だったのが入れ替わった。
鳩山氏が率いる民主党への期待感は「期待する」47%、「期待しない」43%で二分された。代表の交代で民主党の印象が「よくなった」は16%で、「変わらない」が75%に達した。民主支持層でも「よくなった」は24%止まり。鳩山民主党の今後を見極めようという姿勢もうかがえる。