シンジとアスカのバラード

オーバー・ザ・レインボーの甲板の上に立って
お目当ての子は何処にいるのかな?と思案していると
黄色いワンピースを着た女の子が近いてきて こう言ったんだ

"ふーん、冴えないわね"

彼女、僕にチャンスさえ与えようとしない
母さん、まったく楽じゃないよ
どんなにキツイか想像つくだろ?
世の中 まったく狂ってるよ
彼女、この僕を責め苦しめるつもりだ

やっとの思いで彼女をデートに誘った
芦ノ湖のほとりで甘い雰囲気
そこへケンスケがやって来て言った

"ついにやったぞ!!
惣流と碇のスキャンダル映像!!
スクープだーーーーーー!!!!"

母さん、まったく楽じゃないよ
どんなにキツイか想像つくだろ?
世の中 まったく狂ってるよ
コイツ、この僕を責め苦しめるつもりだ

やがて ネルフや学校でウワサになった
一週間というもの 自宅の中で引きこもり
ミサトさんはそんな僕に言った

"家の中でなにやってんの?"
"別に……平和を得ようとしているだけですよ……"

母さん、まったく楽じゃないよ
どんなにキツイか想像つくだろ?
世の中 まったく狂ってるよ
コイツら、この僕を責め苦しめるつもりだ

僕はいざって時のお金を持ってない
着るものもそんなに持ってないし 僕には何もない
最後の夜に彼女はこう言った

"ふーん、アンタが死んだら何にも残んないわね。
まぁ、後に残るのはその魂くらいかしらね?"

そして しばらくたってネルフに行った
エントリープラグの中でぼーっとしていたら
アラエルがやってきてアスカは精神汚染

"あの子、ついに壊れたぞ
一人で呆けて、まるで気の抜けた炭酸みたいだ"

母さん、まったく楽じゃないよ
どんなにキツイか想像つくだろ?
世の中 まったく狂ってるよ
コイツら、この僕を責め苦しめるつもりだ

初号機に乗り込んだら サードインパクト
すべてが終った頃には赤い海のほとりで彼女と二人きり
彼女の首を絞めたら彼女は僕の頬を撫でながらこう言った

"気持ち悪い..."

母さん、まったく楽じゃないよ
どんなにキツイか想像つくだろ?
世の中 まったく狂ってるよ
彼女、この僕を責め苦しめるつもりだ

END

"ジョンとヨーコのバラード"パロ。
正真正銘一番最初に作ったエヴァ二次小説…
…にもなってない。
しかもこのネタ、英語版まで作っていたり(爆)
改稿: 2005/05/27
初出: 2005/03/23
Author: AzusaYumi