外国人研修・技能実習制度で来日後、山口県周防大島町と岩国市の工場で縫製作業に従事していた中国人23人が16日、柳井市のアクティブやないで報告集会を開き、「違法な労働条件を強いられた」と実情を訴えた。中国人実習生たちも加入する山口一般労働組合などが開催した。
組合などによると、23人は、22―39歳で女性が22人、男性が1人。2007、08年4月に縫製工場の研修生として来日したが、日本語の研修はなく、直後から働かされた。1年間の研修を経て実習生になってからは、1日十数時間働く日があっても賃金は月額5、6万円程度。残業代も、法定の最低賃金を下回る1時間約250―300円で働かされたという。
実習生たちは「パスポートや預金通帳を取り上げられた」「残業代が安いと意見を言うと、中国に返すぞと脅された」「ノルマを果たせないといすをけられた」などと訴えた。
【写真説明】「夢を持って来た日本に裏切られた」。涙ながらに訴える中国人実習生ら
|