2006年8月27日更新
風情引き立つ箔アート ひがし茶屋街で美大生が展示

 金沢市のひがし茶屋街で二十六日、金沢の箔の魅力を伝える「箔祭り2006」(北國 新聞社後援)が始まり、店の格子に金沢美大生十八人による金箔(きんぱく)や銀箔を使 ったアートがお目見えした。夕方には茶屋の灯りに照らされて箔が柔らかな光を放ち、訪 れた市民らは日中の暑さも忘れ、しっとりとした風情を楽しんだ。

 会場にはレースに金箔をあしらった作品や、造花に青やオレンジに着色した銀箔を付け 、格子に生け込んだ作品などが並んだ。金沢美大三年の百田絵美さん(25)は茶屋街で の展示について「街の人の協力がなければ実現しなかった」と話し、企画した金沢箔青年 会の今井康弘会長(39)は「金箔にこんな使い方もあるということを、市民に見てもら うことができた」と語った。作品は地元住民らによる審査でコンペが行われる。

 二十七日は、箔を使用した作品の販売や箔押し体験などが行われる。作品の展示は九月 一日まで。




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