京阪電気鉄道は13日までに、大阪市中心部に昨年10月開業した中之島線の乗降客数が、3月末までの約5カ月半で約400万人だったと発表した。1日当たりの客数は約3万人と、当初予想の8万人の4割にも満たなかった。
同社は、中之島地区の再開発の遅れや、京阪本線からの乗客の乗り換えが予想通り進んでいないことを主な理由に挙げている。桜井謙次専務執行役員は「不況も響き、急速な改善は難しいが、今より悪くなることはない」と説明。中之島地区の商業施設の開発を進め、5年程度の長期的スパンで利用増を目指すという。
同社は今年4月−来年3月の乗降客数を1000万人と見込んでいる。