やせ細る「ペペロ」の誤ったダイエット法
ロッテ製菓が販売するプレッツェル菓子「ペペロ」の内容量が33グラムから30グラムへと密かに減量されていた事実がこのほど発覚し、ロッテ製菓に対する消費者の非難が相次いでいる。本紙の読者からは電話や電子メールで、「量が減っているような感じがしていた」などという憤慨の声が寄せられた。
確認したところ、ペペロがやせ細っていく「こっそりダイエット」は今回が初めてではなかった。1983年の発売時に50グラムだったペペロは、97年に40グラムへと減量された。2000年代初めには33グラムに、そして今回30グラムへと量が徐々に減らされていった。パッケージのデザインや大きさは変わらず、内容物だけが40%減ったことになる。
一方で、価格は発売当時の200ウォン(現在のレートで約16円、以下同じ)から現在の700ウォン(約55円)へと250%も値上げされた。1グラム当たりの価格は4ウォン(約30銭)から23ウォン(約1円80銭)へと475%も上がった計算だ。
興味深いのは、昨年3月に同社が消費者に黙ってペペロの内容量を33グラムから30グラムに減らした後、再び昨秋に33グラムに戻していたことだ。
同社関係者は「当時、一度量を減らしたが、10代の若者に愛される製品のため、困難でも頑張っていこうという趣旨で量を戻した」と説明した。
しかし、このことに対する取材結果と同社の説明は違った。ロッテ製菓が内容量を30グラムから33グラムに戻したのは事実だが、価格も500ウォン(約40円)から700ウォンへと40%も値上げされていた。当時、同社はパッケージの正面に書かれていた価格表示を相対的に目立たない側面に移した。そして、最近になって価格を据え置いたまま、内容量だけを30グラムに減らしたのだ。
ペペロのホームページには、「ペペロはロッテ製菓がチョコレートとビスケットを調和させた実験的製品」と紹介されているが、スティック上のビスケットにチョコレートをコーティングさせた製品の元祖は1966年に発売されたグリコのポッキーだ。しかもグリコは2007年10月に製品の内容量を10%減らすに当たり、メディアとホームページを通じ、その旨を消費者に率直に知らせ、理解を求めた。ロッテ製菓がグリコの製品を参考にしたのなら、良心的な態度も同時に学ぶべきではないだろうか。
チャン・サンジン記者
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