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ジェット風船インフル対策で球団に“温度差”

インフルエンザの影響で、ジェット風船の値札はついたままだが陳列されず、販売が自粛される
インフルエンザの影響で、ジェット風船の値札はついたままだが陳列されず、販売が自粛される
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 厚生労働省は16日、兵庫県立神戸高校(神戸市灘区)に通う生徒3人ら、高校生計8人の新型インフルエンザ感染を新たに確認したと発表した。空港などの水際の検疫を除くと国内で初の発生ケース。神戸高校の3人には最近の海外渡航歴がなく、人から人への感染が広がっている可能性が高まった。このため、プロ野球の試合でジェット風船の自粛をファンに呼び掛けるなどスポーツ界にも影響が出始めている。

 感染者が神戸から出たことで、関西に拠点を置く球団も慎重な対応を迫られた。16日のオリックス―日本ハム戦(京セラドーム)では感染拡大予防策としてジェット風船の販売が停止になった。

 試合前とイニング間には場内アナウンスで風船を使用しないよう求め、電光掲示板でも「新型インフルエンザの感染を防ぐため、ドーム内ではジェット風船を飛ばさないようにご協力お願いします」と呼び掛けた。通常なら「ラッキー7」の7回の攻撃に入る際に一斉に飛ばす名物の風船が、2万人を超す客席から宙を舞うことはなかった。

 オリックス、京セラドーム大阪では4月末から新型インフルエンザの対策本部を設けている。村山良雄球団常務は「こんな時期ですからファンの皆様にもご理解いただけると思う。販売中止は無期です。収まるまで。今後も状況は読めない」とした。

 23日の阪神との交流戦(神戸・スカイマークスタジアム)の開催については「市などから何らかの話があれば話をさせていただく。もちろんNPB(日本プロ野球組織)とも話をしながら対応していきたい」。現時点では開催予定だが、感染が拡大すれば中止の可能性もゼロではない。

 一方、阪神の南信男球団社長は今後の対応について「ジェット風船は(飛ばすことを)やめようと思えばやめられるが、まだ決めていない。主催ゲーム(24日ロッテ戦・甲子園)までは時間がある。情勢を見て判断する。早め早めの対応はしていくがとにかく情勢を見て」と述べた。

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