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平成21年5月17日

NHK反日報道に約1300人が抗議 東京・渋谷

台湾や名古屋などでも同時デモ

 NHKの偏向報道への抗議デモが十六日、東京・渋谷の宮下公園からNHKまで行われ、賛同者約千三百人が「台湾と日本を分断するNHKを許さない」などとシュプレヒコールを上げた。デモ隊は日本李登輝友の会や草莽全国地方議員の会、日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会などが主催し、福地茂雄NHK会長あての抗議声明を手渡した。

 問題となっているのは先月五日、NHK総合テレビが放送した「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー 第1回『アジアの“一等国”』」。NHKはこの中で、台湾住民のインタビューを恣意的に編集。この自虐史観に基づいた反日的報道が、公共放送としてあるまじき偏向報道として、批判の俎上に上っている。

 デモ行進前、NHKの近くで開催されたリレートーク集会では、上智大学の渡部昇一名誉教授が「名門紙ロンドン・タイムズは戦前、98%の真実の中に意図的な2%の嘘を織り交ぜた。それはドイツに関するもので、パリに侵攻したドイツ兵が、赤ん坊を放り上げて銃剣で突き刺したなどといった報道はすべて嘘だった。NHKはおおむね、良識ある報道と言ってもいいが、極めて悪質な2%問題がある。これは言論機関を暴力機関に変える」と指摘し、政治的な意図を持った報道姿勢の危うさを強調した。

 また日本李登輝友の会の小田村四郎会長は「(NHKのJAPANデビューは)明治四十三年の日英博覧会での台湾の高砂族の踊りを『人間動物園』と表現したり、後藤新平を残虐非道な弾圧者として扱った。自虐史観に基づくこの誤った報道に対し二度、抗議声明を出したが、NHKは開き直るだけだった」と批判した。

 同日、台湾の台北でもNHK台北支局前で抗議集会が行われるとともに、青森市や名古屋、福岡市でも各NHK支局への抗議デモが行われた。



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