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| 浦和―Ｇ大阪 前半１４分、エジミウソン（１７）がオーバーヘッドでゴールを狙うも中沢にクリアされる |
（１６日・埼玉スタジアム）
どちらに一日の長があるのか分からないほどだった。今季からコンビネーションサッカーに取り組む浦和に対して、自慢のパスワークで昨季アジア王者にまで上り詰めたＧ大阪。Ｊリーグ屈指のライバル対決は、スコアレスドローに終わったものの、内容は完全に浦和に軍配が上がった。
２０歳のエスクデロの充実した表情が、それを物語る。「きょうはすごくいい試合だった。僕らが９０分間支配して若さあふれるプレーを出せた」
立ち上がりから主導権を握った。エジミウソンをワントップに４―２―３―１の布陣。２列目のエスクデロ、山田直、原口の若い３人が走り回り、ボランチの阿部、鈴木が２列目を飛び出して攻撃参加。当然のごとく中盤を支配した。
守備に追われ、じりじりとラインを下げざるを得ないＧ大阪。特にシュート６本を放った前半は、“浦和ショー”の様相を呈した。
フィンケ監督も「引き分けたが、パフォーマンスには満足している。ポンテら主力がけがで離脱している中、きょうのような試合は将来的にもいいシグナル」と喜ぶ。
ただ、結果はついてこなかった。いくら内容が良くても勝たなければ、目指す形は完結しない。それでもフィンケ監督は言う。「得点チャンスをつくり出すのがファーストステップ。その次が決定力。いい方向に成長している」。宿敵を相手に好ゲームを演じ、浦和は確かに次のステップへと踏み出した。
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