2009年05月17日(日)
兵庫訪問自粛を 山梨県の対策本部 県民に要請
山梨県は16日、新型インフルエンザの国内での発生が初めて確認されたことを受け、緊急の部局対策本部会議を開き、感染の防止策として、発生場所となった兵庫県への訪問自粛を県民に求めることを決めた。最近、神戸市を訪れた県民には健康管理の徹底を求めるとともに、相談窓口の態勢を強化した。県内発生も現実味を帯びる中、県は医療態勢の増強などを急ぐ。
会議には横内正明知事も出席し、県行動計画の段階が「国内発生早期(県内発生含む)」に移行することを確認。修学旅行など兵庫県への旅行自粛のほか、企業にもメールや電話といった代替措置を取ることで出張を控えるよう要請することを決めた。県のホームページなどを通して県民に周知していく。
一方、県教委は、富士吉田市内の公立中学校と、県立の特別支援学校高等部の2校が今月中旬に修学旅行で神戸市を訪れていたことを確認した。これまでのところ不調を訴える生徒は出ていないが、県は今後も健康状態の確認を求めていく。
県は感染が始まったとみられる5月3日以降に神戸市を旅行した県民に対し、健康チェックの徹底と、症状が出た場合は発熱相談センターに電話するよう強く求めていく。相談件数増加を見込み、県健康増進課の電話相談を16日から24時間態勢にした。
感染の疑いがある患者を診察する「発熱外来」は県内15の病院で開設準備ができているが、県はほかの医療機関にも外来開設を求める。また、県内まん延時の目標700床に対し、360床にとどまっている入院病床や、治療薬の確保を急ぐ。感染拡大時の社会活動の制限などについてまとめた新指針は週明けにも策定する。
|
|
|