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【衝撃事件の核心】熱々シューマイに「熱湯風呂」…19歳母は笑いながら長女を虐待した (4/5ページ)
警視庁によると、A子は15歳のときに妊娠が分かり、通っていた高校を1年の3学期で中退。夫の実家に住み、平成18年11月に長女を出産した。しかし、姑との折り合いが悪くなり、19年に足立区のマンションに引っ越していた。
「(事件の)2日前ぐらいから、長女が食事を食べず、言うことをきかなかった。外食をしても、ご飯を口から出し、恥ずかしい思いをした」(供述)
初めての子育ては戸惑うことばかり。思うようにいかないことも多かった。加えて、長女は食の細い子だったという。
「私はこんなにやってるのに、なんで食べてくれないの」
そう叫んで、長女をつねったこともあったという。
それに輪をかけて、夫との関係もうまくいっていなかったようだ。
事件の翌日、A子は夫と別居し、実家へと戻った。
「夫が暴力をふるうから」
A子は捜査員に別居の理由をそう説明したという。
もっとも、夫にも言い分がある。
「生まれたときから、おむつを替えなかったり、ご飯を食べさせなかったりしていた。だから自分が注意していた」
「夜遅くまで子供を寝かせなかった。『ねこまんま』のような食事をさせていたこともある」
その一方で、A子は夫から暴力をふるわれたと主張する。夫は「暴力をふるったことはない」と話すが、仕事のため、日中の子育てが妻任せになっていた側面はあったという。
「自分の実家に住んでいたときは、自分の母親が子供の面倒を見ていたのだが…」
4月9日、A子は離婚届を提出。A子が逮捕されたのはその10日後だった。
減らぬ虐待、対応策は…
厚生労働省によると、平成19年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待の相談件数は、前年度より3316件増えて4万639件となり、初めて4万件を突破した。同省虐待防止対策室は「12年に児童虐待防止法が施行されて以降、相談件数は増えてきている」と話す。