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【三重】

伊賀プレミアム商品券、百万円購入が10人超 「不平等」と苦情も

2009年5月16日

 伊賀市の上野商工会議所と伊賀市商工会が1セット2万円で販売したプレミアム商品券を、一度に50セット、100万円分(上乗せ分10万円)まとめて購入した市民が少なくとも10人以上いたことが分かった。販売は1回1人1セットと決めていたが、ほかの市民からは「不平等だ」と販売方法を問う声が上がっている。

 同商議所などによると100万円分を購入した人は車の購入や家のリフォームなどに充てると話していたという。高額購入者の多くは窓口に誰も並んでいない時に訪れ、職員は「何度も並んだことと同じになり断ることができなかった」と説明する。

 購入金額の1割を上乗せする商品券は、定額給付金の支給に合わせて4月26日から3万セットを販売。当初、市は市内4万世帯の4分の3に行き渡ると想定していた。

 しかし、高額購入者が相次いだため券が品薄状態となり、市は5月12日、急きょ商品券の販売休止を同商議所などに要請した。18日から始まる現金給付など未支給世帯に配慮したためだが、残りは360セットしかなく、現在、再販売の時期や方法を検討している。

 商品券を買えなかった市内の主婦(71)は「例え2000円の上乗せでも券を欲しい人はたくさんいる。100万円分をまとめて売ること自体がおかしい」と憤る。角田康一副市長は「(販売方法に)反省すべき点があった」と話す。

 20日に1万円のプレミアム商品券を発売する桑名商議所は、購入上限を「購入者の良心のもと」1人5セットまでとしている。

 (平井良信)

 

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