神戸の感染８人に　２高校で確認　新型インフル　

神戸市内の高校生が国内初の新型インフルエンザに感染したことを受け、緊急事態宣言を出した井戸敏三知事＝１６日午後３時５９分、兵庫県庁（撮影・大森　武）

　厚生労働省は十六日夜、神戸市内の高校生二人が新たに新型インフルエンザに感染していることを国立感染症研究所の確定検査で確認した、と発表した。関係者によると、同市灘区、兵庫県立神戸高校二年の男女生徒＝いずれも(１６)。また神戸市は同日、別の高校の女子生徒計五人の感染を確認。同市長田区、県立兵庫高校一-三年で、同市内の感染者は、同日午前に判明した神戸高校三年の男子生徒(１７)と合わせ計八人となった。いずれも最近の海外渡航歴はないという。

　同市によると、兵庫高校の女子生徒五人は、いずれも十六日に発熱外来などを受診。市環境保健研究所で詳細（ＰＣＲ）検査をした結果、いずれも陽性反応が出て確定した。五人のうち四人はバレーボール部員で、今月八日に神戸高校でバレーボールをしたという。

　五人は同市立医療センター中央市民病院の感染症病棟に入院中。同校では現時点でほかに感染の疑い例はないという。

　神戸高校の感染者三人は快方に向かっているが、ほかに十七人が発熱などの体調不良を訴え、うち九人はＰＣＲ検査中。残り三人は市外在住で、管轄保健所で検体を調べている。

　一方、東播磨の高校の男女生徒三人にも感染の疑いがあり、ＰＣＲ検査を進めていることが判明。いずれもバレーボール部員で、うち男子生徒二人は最初に感染が確認された神戸高校の男子生徒と十日、試合していた。

　さらに但馬では、男子高校生二人と男性教諭の計三人が、簡易検査でＡ型インフルエンザ陽性となったことが分かった。生徒二人はバレーボール部員という。

　このほか、大阪府茨木市でも、高校の女子生徒九人がＰＣＲ検査で新型陽性となり、人から人への感染が広がっている恐れが強まった。

(5/16 22:09)