社会
新型インフル 神戸で初の国内発生確認
新型インフルエンザ感染の疑いが出ていた神戸市灘区、兵庫県立神戸高校(岡野幸弘校長)三年の男子生徒(17)=同市在住=について、厚生労働省は十六日、国立感染症研究所(感染研、東京)の確定検査で感染を確認した、と発表した。生徒に海外渡航歴はないという。これまで国内で新型感染が判明した四人が水際で発見、隔離されたのとは異なり、国内で初の新型インフルエンザ発生となる。
国の行動計画は「海外発生期」から「国内発生早期」に移行。日本でもウイルスまん延の危機が差し迫っている現状が浮き彫りになった。
男子生徒は十一日に悪寒を訴え、十二日には発熱などの症状があったため医療機関を受診。簡易検査でA型インフルエンザ陽性となり、十五日に同市環境保健研究所で詳細(PCR)検査をした結果、新型の陽性反応を示した。検体は感染研に送られ、十六日朝から確定検査が行われていた。
さらに同市は同日午前、同校で、二年の男女生徒二人=いずれも(16)=に感染の疑いが出た、と発表。いずれもPCR検査で陽性反応が出たという。感染研が確定検査を進める。三人は同日、市内の感染症指定病院に入院。うち感染が確認された男子生徒と女子生徒は熱が下がり、快方に向かっているという。
この二人も海外渡航歴がなく、厚労省は人から人への感染が国内で広がっている恐れがあるとして、接触者の状況を確認するため担当者を同市に派遣した。
同市によると、同校では、発熱などの症状を訴える生徒がほかに十七人いたことも判明。兵庫県教委は全生徒に外出自粛を要請した。市内の別の三校でも同様の症状が報告され、市は複数感染の疑いがあると判断。陽性反応が出た三人の級友、家族らからの聞き取りや検体調査を始めた。
■適切な対応各校に指示 県教育長
兵庫県立神戸高校三年生の男子生徒(17)の新型インフルエンザ感染確認を受け、大西孝・兵庫県教育長は「マニュアルなどをもとに、各学校で適切に対応するよう指示する。児童生徒や保護者が動揺することがないよう全力を挙げる」とコメントを出した。
(5/16 13:44)
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