「新代表はどちらに?」。16日に投開票される民主党代表選を前に、県内4選挙区の民主党事務所は電話アンケートを行うなど、支持者の声を吸い上げる努力に追われた。2区の田島一成事務所、3区の三日月大造事務所、4区の奥村展三事務所は県内の党員や支持者らにアンケートを行い、出馬表明した鳩山由紀夫幹事長と岡田克也副代表への印象を聴くなどした。一方、県連代表の川端達夫衆院議員(1区、同党副代表)は同日、東京で岡田氏への支持を表明。選挙区ごとに支持者らへの対応が分かれた。
3区で出馬予定の三日月衆院議員の事務所は14日、2日間の予定で党員や支持者に電話アンケートを実施。新代表に誰がふさわしいかを聴いた。事務所幹部は「代表選では通常、党員やサポーターに投票権があるが、今回は時間もなく、現職国会議員だけの投票になった。日ごろ支えてくれている人たちの意見も参考に決断したい」。
4区から出馬予定の奥村展三衆院議員の事務所は13日から電話で約100人に調査。結果は、鳩山、岡田両氏への支持がきっ抗しているという。
2区で出馬予定の田島衆院議員の事務所では、電話などで約200人に意見を聴いた。鳩山氏の安定感と指導力を推す声がある一方、「自民党が嫌がるのはフレッシュな印象の岡田さんでは」との声もあるという。
一方、1区の川端達夫・県連代表は14日の会合で岡田氏支持を表明。連絡を受けた事務所幹部は「支持者からこれまで『どちらがいいのか』という質問が寄せられていた。それに答える形をとったのだろう」としている。【安部拓輝、南文枝、金志尚】
毎日新聞 2009年5月15日 地方版