東アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で、海上自衛隊のP3C哨戒機の追加派遣命令を受けて編成された航空部隊に参加する陸上自衛隊員約50人の壮行会が16日、栃木県の宇都宮駐屯地で開かれた。
陸自部隊の海外派遣は、PKOや災害派遣を除けば06年のイラクからの撤収以来。宇都宮駐屯地に昨年新設された精鋭部隊・中央即応連隊が中核で、機体の警護や部隊の管理要員として拠点となるソマリアの隣国・ジブチの空港へ向かう。うち約30人の警備隊員は小銃や拳銃で武装し、万一に備え、イラク派遣で活用された軽装甲機動車2両も搬入する。
警衛隊長の波多野武3佐は壮行会で「現地の治安状況は安定していると聞いている。海外派遣は本来任務。たんたんと任務を遂行したい」と抱負を語った。
毎日新聞 2009年5月16日 東京夕刊