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K-1王者がハリウッド殴り込みだ!

 「トランスポーター3」劇中でジェイスン・ステイサム(左)とにらみあうセーム・シュルト
 「トランスポーター3」劇中でジェイスン・ステイサム(左)とにらみあうセーム・シュルト

 格闘技のK-1世界スーパーヘビー級王者セーム・シュルト(35)が、リュック・ベッソン監督がプロデュースする人気映画シリーズ最新作「トランスポーター3 アンリミテッド」(8月15日公開)で映画俳優デビューしていることが15日、分かった。米俳優のジェイスン・ステイサムが演じるフランクを追い詰める最強の刺客として登場。素手でのガチンコバトルを披露している。

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 K-1最強王者が、映画初出演でハリウッドデビューを果たした。

 映画「トランスポーター」は、「レオン」や「フィフス・エレメント」のリュック・ベッソン監督が手がけ、日本では03年に公開された。元特殊部隊のフランク・マーティンがプロの運び屋(トランスポーター)となり、ワケありの依頼品を運ぶカーアクション。全世界で大ヒットし、シリーズ化され「-アンリミテッド」は第3弾となる。

 シュルトは、主人公フランクを脅かす組織が送り込む“最強の刺客”として登場する。K-1では、212センチの長身から繰り出す強烈な前げりやひざげりで、05〜07年のワールドGP3連覇など、世界の頂点に立ったが、劇中でも得意技をいかんなく発揮。作品に超ド級のリアルインパクトをもたらしている。実際に対決したステイサムも「一度、セームに胸を蹴られた。彼にすれば5%の力だろうが、僕はぶっ飛んだよ」と本物の迫力に舌を巻いた。

 日本生まれのK-1は、今やヨーロッパを中心に世界的な人気を誇る。特に格闘技好きのベッソン監督がかかわった作品では、これまでもK-1戦士がたびたび出演してきた。製作・脚本を務めた「TAXi3」(03年)にはシリル・アビディが警官役を熱演。アクションスタッフが製作した「ザ・スコーピオン キング・オブ・リングス」(07年)ではジェロム・レ・バンナが荒々しいファイトを披露した。だが、現役王者の出演は初めて。まさに“真打ち”登場。

 米国のプロレスでは、WWEのスターだったザ・ロックが俳優への転身で成功を収めている。本作の評価次第では、シュルトの格闘家と俳優の“2冠制覇”の可能性も出てきた。

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