『こんな改造人間と悪の組織とその他はいやだ』

ニンテンドーDSiを買おうとショッピングモールに出かけていた女子高生の春香は、
悪の組織なんとか(そんな名前ではない、名前を忘れたのだ)の戦闘員に捕らえられてしまう。
彼女は今、改造手術室の丸い手術台の上に裸体のまま手足を縛られていた。
手術室の壁に埋め込まれているエンブレムから声がする。 いかにも悪そうな奴の声だ。
「おめでとう!(自主規制)春香、君は偉大なる(自主規制)に選ばれた!!」
「え? なんて言ってるの?聞こえないよぉ!!」
「君は改造人間となる、感謝して改造されるが良い!! 開始」
エンブレムの声は春香の声など一切聞かずに手術を開始させた。
すると天井から麻酔注射が付いているアームが現れた。
「ちょっと、説明不足…がく」
体に麻酔を打たれた春香は麻酔の効果でぐったりと倒れる。 すると次はディルドーが付いているアームがせり出す。
後はナノモビル(ナノロボットの上位のヤツ)入りの改造ディルドーを春香の秘部に入れてドピュっとさせれば、後はナノモビルがなんとかしてくれるので安心だ。
それに体重は軽くなったり肌が綺麗になったりと世の女性が喜びそうな要素もあるし(男性が喜ぶ部分もあり)、戦闘のために必要なあれこれも自動的に身に付いたりといいとこ取りの改造システムである。
まあ、欠点といえば過程がたったのこれだけで、『改造』というのは名ばかりになってるというところだ。 まあ、読んでいる人の大半は大分気付いているはずだと思っているが。
改造ディルドー内のナノモビル入り精子が射出完了状態になると、ドビュウとディルドーから精子が春香の子宮に放たれた。
中に入ってる精子がディルドーから全て出終わると、ディルドーが春香の秘部から抜かれた。

あらかじめ動物の遺伝子データを入れていたナノモビルが子宮を通じて春香の体内を駆け巡り、彼女の細胞を作り変えていく。
肌色の皮膚が青白く変色し、髪の毛を除く毛という毛が抜けていく。
ややぺったりな胸がバインと膨らみ、かわいらしい体が妖艶なスタイルになる。
秘部と乳首などの体の一部に黒い蜘蛛の毛が生えて秘部と乳首などを覆い隠し、蜘蛛の毛のボンデージを形成する。
背中から蝙蝠の翼が勢い良く飛び出し、耳はググッと尖り始め、尾てい骨からは蜘蛛の尾が生えた。
脚からもブーツを形成するように蝙蝠の毛が生え、足が蝙蝠の足を連想させる形に変形する。
ルビーのような蜘蛛の目が額に生え、目蓋にアイシャドウが布かれ、唇に真っ赤なルージュが色づけられ、半開きになっている口元から鋭い牙が覗く。
頭から小さな蝙蝠の翼と蜘蛛の脚が生えていき、腕は蜘蛛の毛に覆われ、手は手袋を覆ったように黒くなり、こまめに切っていた爪は鋭く伸びた。

ナノモビルは春香の脳にまで進入し、彼女の思考を歪めていく
(あ…ああ……何これ……すごい気持ちいい… え?なんだか体が軽くなってく…しかもこの感じ胸が膨らんでる? 体がいい方向に変化してるんだ
はぁぁ…ゾクゾクするぅ…… 改造されるのってすごい…素晴らしいんだ…… はぁ、怪人って素晴らしい、悪のために働くのって最高だよぉ!)
ただの女子高生は悪に染まる事への悦びを知り、改造されている自分に精神の中で酔いしれていく。
(私は…もう春香じゃない……偉大なる首領様ぁ、蜘蛛と蝙蝠の合成怪人にこの私に素晴らしい名前をくださぁい………)

そして春香の改造手術が完了した。
「目覚めるが良い! (自主規制)春香…いや、蜘蛛と蝙蝠の合成怪人スパイバットよ!!」
エンブレムを通じて首領が最初の命令をスパイバットに送った。
「ニィンテンドオオオオオオオオォォゥ、シックスティ、フォオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォウッ!!」
鳴き声のような鳴き声じゃないような奇声を上げてスパイバットは覚醒した。 その瞳は血のような真紅に染まっており、瞳孔は獲物に餓えているように尖っていた。
さらに腰から六本の蜘蛛の脚がググッと生えていく。 スパイバットは己の変化に顔を歪ませて甘い声で鳴き、エンブレムの前に官能的に跪いた。
「スパイバットよ! お前に与えられた力を使い、人気商品wiiをたったの14bitでポリゴンなしのニンテンドウ64(シックスティフォー)超不良品版にすり変えよ!!
そしてクリスマスに胸躍らせる人間どもに絶望を与えるのだ!!」
「オオオオォウ、マァァァイガアアアアアアアアアアッ!!ニィンテンドオオオオオオオオォォゥ、シックスティ、フォオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォウッ!!
かしこまりました、下等な人間どものクリスマスを、悲劇と絶望の日に変えて差し上げます!」
スパイバットは蜘蛛と蝙蝠の合成改造人間である。
乳首や秘部、腰の蜘蛛脚から粘液でできた蜘蛛の糸を放ち、対象の動きを止めて口の牙で吸血し、牙の中に入っているウィルスで対象を吸血奴隷にすることができる。
さらに背中の翼で空を飛ぶ事ができ、額のルビーアイで遠くのものを見る事も可能である。
「よぅし、行け! スパイバット!!」
「ニィンテンドオォウ、シックスティ、フォオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォウッ!!」
スパイバットはエンブレムに敬礼して奇声を上げる。 この声は怪人でないと何回も叫べないのだ。
そしてスパイバットはここを出て行った。 己に課せられた任務を全うするために…

恐ろしい計画が実行されようとしている事に、誰も気付くことはない…
「伯ちゃん、年越しそば一緒にたべよ!」
「そうですね、作るんだったら私に任せて小桃」
「うん、伯ちゃんの年越しそば楽しみにしてるね…伯ちゃぁん、すりすり〜」
「よしよし…」

そして悪の組織は、もうクリスマスは終わっており、今は大晦日シーズンだった事に全く気付いていなかったのであった。


おわり


元ネタ→ http://www.nicovideo.jp/watch/sm5664622




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