岡山放送局

2009年5月16日 20時3分更新

史跡・名勝の指定範囲拡大


国の史跡に指定されている岡山県津山市の「美作国分寺跡」と国の名勝に指定されている高梁市の「頼久寺庭園」は、指定の範囲が広げられることが決まりました。
これは、文化庁の文化審議会が15日、塩谷文部科学大臣に答申して決まったものです。

このうち、国の史跡「美作国分寺跡」は、今から1200年あまり前の奈良時代に、当時の天皇が国ごとに置いた寺のひとつで、門と金堂、それに講堂が南北に一直線に並べられ、国分寺の典型的な構造をよく残しています。

今回、これらの建物の跡を一体として保存しようと、金堂と講堂の西側の一部にまで範囲を広げて、新たに国の史跡に指定されます。

また、国の名勝「頼久寺庭園」は、江戸時代のはじめごろ、庭つくりの名人として名高い小堀遠州によって設計された庭と言われ、頼久寺全体に指定の範囲を広げて寺の建物など訪れた人が庭を眺める場所もひとつの文化財として保存することにしています。