C大阪・香川、草津のラフプレーに負けじ“トドメ弾”
◆ 5試合ぶりゴール ◆
<C大阪4−2草津>2位のC大阪はMF香川真司(20)の5試合ぶりゴールなどで得点を重ね、4−2で草津を下した。湘南もMF坂本紘司(30)のハットトリックなどで水戸に5−1で大勝し、勝ち点34で首位を堅持。岐阜は岡山に4−0で快勝し、10試合ぶりの白星。東京Vは愛媛に1−0で勝った。
◆ 負傷退場カイオ長期離脱か ◆
心は熱くとも、頭と体は冷静だった。後半26分、MF黒木のパスに抜け出したMF香川がC大阪の勝利を決定づける4点目を流し込んだ。
草津のラフプレーは尋常ではなかった。「明らかにこちらを削りにきていた」とレヴィー・クルピ監督が激怒したように、セレッソの攻撃陣を止めるため背後からタックルを見舞ってきた。そして前半18分、FWカイオがゴールを決めた後に、DF田中が後ろからスライディング。タンカで運ばれたブラジル人FWは、じん帯断裂の恐れもあるほどの大ケガを負ってしまった。あげくには、抗議するC大阪ベンチに対し、逆に草津の監督やコーチがベンチを飛び出して悪態をつき出した。
頭に血が上ってもおかしくない状況の中でピッチ上の選手たちは冷静だった。「カイオのことは残念」と悲しむ背番号8も「監督からは悪質なプレーではなく熱いプレーをしろと言われたし。苦しい時間帯に点を取れてよかった」と淡々と振り返った。主力の離脱は痛いが、我慢のサッカーで首位の湘南に食らいつくしかない。
試合結果
[ 2009年5月10日付 ]
PR