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NIKKEI NET

米SEC職員にインサイダー取引の疑い 米紙報道

 【ニューヨーク=山下茂行】米証券取引委員会(SEC)の複数の職員にインサイダー取引の疑いがあるとして、米連邦捜査局(FBI)などが捜査を進めていると米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)などが15日報じた。SECはインサイダー取引などの市場犯罪を取り締まる立場にあり、本格的なスキャンダルに発展すれば金融行政の信頼性への大きな打撃となりかねない。

 報道によれば、SECの調査対象企業の株式が頻繁に取引されていたようで、ある女性職員の取引回数は2年間で二百数十回にのぼった。SECは金融市場・業界が複雑化するなかで、規制・監督が後手に回るケースが目立ち、一部で士気の低下も指摘されていた。今回の捜査にはオバマ政権が金融規制・監督の立て直しに注力していることも背景にありそうだ。 (13:03)

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