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【衝撃事件の核心】犯人が15時間も現場に居座ったのは…浮かび上がる世田谷一家殺害事件との共通点 (3/5ページ)
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「やることがある」といった犯人が何をしていたのか。勲さんは布団をかぶせられていたため、その後のことは「見ていない」と捜査本部に話しているというが、室内の音や犯人の動きについては、けがで意識が朦朧(もうろう)としていたのか、「話がつながらない部分もある」(警察幹部)という。
警察幹部は「犯人がけがをしていた可能性があり、自らの血痕を洗い流すなど証拠隠滅を図っていた可能性もある」と分析する。
確かに捜査本部の調べでは、1階居間の床には大量の血をふき取ったような跡があった。浴室では水を張った浴槽に衣類やタオル、毛布が入れられ、水は血がにじみ出てピンクに染まっていた。発見された3つの凶器のうち、喜保子さんを殴打したスパナの血をふき取り、雅樹さんを刺した包丁は洗面所で血を洗い流していた形跡が確認された。
ただ、付着した汗や血液などの微物から犯人特定につながりかねない凶器を放置し、着てきたパーカを現場に脱ぎ捨ててもいた。
現場から採取した血液や毛髪などをDNA鑑定した結果、殺傷された3人のほか、別居している長男と四男とも異なるDNA型が検出されたという。
犯人のいう「やること」が証拠隠滅だったとするには、あまりにずさんだ。犯人は蟹江署員が現場に到着するまでの15時間近くにわたって現場に居座り、何をやっていたのか。
被害者3人の財布からは紙幣が抜き取られていた。勲さんは犯人から「金はないか」と聞かれたというが、これまでの捜査本部の調べでは、室内を物色した形跡はないという。
捜査関係者は「殺傷方法を見れば被害者への強い恨みを感じるが、財布に紙幣が見当たらず、強盗目的の線も消せない」と話す。
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