2009.05.16 Web posted at:  13:50  JST Updated - CNN
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反政府武装勢力が「全面戦争」を宣言、ナイジェリア油田地帯

ラゴス(CNN) アフリカ中部のナイジェリア南部の油田地帯で、石油収益の地元還元拡大などを要求し武装闘争を展開する「ナイジャーデルタ解放運動」は15日、同国政府との「全面戦争」を宣言した。政府軍が油田地帯で解放運動陣地の攻撃失敗を受け、住民を巻き込む無差別空爆で報復しているのを理由としている。

ナイジェリア軍当局者は13日、油田地帯「ナイジャーデルタ」で軍部隊と解放運動が交戦したと発表。石油ターミナルで油田従業員を護衛する部隊が襲われ、兵士2人が負傷したとしていた。一方、同運動は軍が拠点を襲ったと主張していた。ナイジャーデルタ解放運動はデルタ内で操業する石油企業の従業員に衝突拡大に巻き込まれないよう退去することを警告している。

同運動はまた、地元メディアに電子メールを送り、交戦で軍の小型船6隻を撃沈、3隻を大破させ、3隻を捕そくし、多数の兵士を殺害したとも主張。軍は逆に、解放運動拠点を制圧し、戦闘員多数が死亡したと反論していた。解放運動が乗っ取っていたタンカーも奪還したとしている。

ナイジャーデルタ解放運動は2006年1月ごろから、外国資本による石油資源の収奪や政府に根強い汚職体質に反発し武装闘争を拡大し、パイプラインを破壊、石油企業従業員を拉致するなどしている。ナイジェリアはアフリカ最大の産油国だが、この内紛の影響で輸出にも支障が出ている。

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