魔法の瞳

「お帰りなさいませ。ご主人様ぁ」

「ご主人様、こちらは初めてでいらっしゃいますね？メイドの亜衣と申します」
「当メイド喫茶ラポールは、素敵なご主人様との暖かい心の交流をモットーとしています。どうぞリラックスして楽しんでいってくださいねっ」
「きっと忘れられない素敵な思い出が出来ることと思います」

「ご主人様、あたしとゲームをやりませんか？」
「あたしが考えた催眠術ゲームっ!!」

「ルールは簡単。あたしが10分以内にご主人様を眠らせたら、ゲーム料金500円。眠らせられなかったら、本日のご飲食代とゲーム料は全部タダにさせていただきまぁす!!」

「あ、ＯＫですねっ。よーし、じゃあ始めますよっ!!」



「さあこの綺麗な金色のペンデュラムを見てください、ご主人様……キラキラ光って綺麗でしょう……じーーーっと見つめて……そうです、そう……」
「……そぉら見つめているうちに、ご主人様はとっても気持ちが落ち着いてきます……もっと見つめて……あたしの言葉だけに気持ちを集中して……」
「そぉら、あたたか〜い光がご主人様の体を包んでいきますよぉ……きらきらと光の波につつまれて、とっても気持ちがリラックスしてきましたぁ……」
「ご主人様……あなたはとても疲れてらっしゃるんですわ……とっても眠そうですもの……とっても眠そう……ほらぁ瞼が重いでしょう……」



「だんだん金色の光が強くなってきますよ……ほら、だんだん……眩しいくらいに……強く、もっと強く……目を開けているのが辛い……」
「ウフフッ、逆らおうとしてますねぇ……でも、もうダメですよぉ……逆らおうとすればするほどますます瞼が重くなってきます……」
「ほぉら、金色の光の波がご主人様を包んで回り出します……ねえ、とっても気持ちが良いでしょう……そう流れに身を任せて……ゆったりと……気を楽ぅ〜に……」

「さあ、あたしが三つ数えて指を鳴らすとぉ……ご主人様の目が完全に閉じてぇ、ふかぁ〜い眠りにおちますよぉ……」
「ひとぉつ、ふたぁつ……」
「……みいっつ!!」
（パチン）



（パチン!!）
「ご主人様、ご主人様……」



「え、何をしてたのかって？ひっどぉいですわ、ご主人様ぁ。せっかく私が特訓に特訓を重ねた手品をご披露差し上げてましたのにぃ……居眠りなんかされて……プンプン」
「……でも、それだけ私たちのお店でリラックスされてたって事ですよね。亜衣、それならとってもハッピーですぅ!!」

「え、また明日も来てくださるんですかぁ。ありがとうございますぅ。それではお会計は……」
「……そんな、ご主人様こんなにチップを……いけませんわ」

「そ、そうですかぁ……そんなに気に入って頂けたのなら……」
「行ってらっしゃいませ、ご主人様ぁ。明日もお早いお帰りを心よりお待ち申し上げていますぅ!!」

（あたしの勝ちぃ!!）ボソッ。

「いえっ、何でもありませんわ、オホホッ。ご主人様お気をつけてぇ」

うわ、これ良いですねぇ。
ＢＬＯＧの方も催眠アンテナに登録させてもらいました。
今後ともよろしくですー。

お褒め頂きありがとうございます〜。
こちらこそ今後もよろしくお願い致します。

「催眠ウオッチャー」へのリンクも、近々当ブログへ移動させますので、こちらを本館としてこれからもおつき合い下さいませ。