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【コラム】香港科技大の報告書(上)

 ネイバーやグーグル、どのサイトでもよい。韓国語で「香港科学技術大学(HKUST)のベンチマーキング(優良な実例に倣って目標設定すること)結果報告」と入力してみよう。2006年10月当時、浦項工大(現ポステック)理事長一行の5人が書いた30ページの報告書が目に入る。大きな文字で整理されているため読みやすい。内容は、HKUSTの2年前の様子が記されている。

 今回本紙とQSの「2009年アジア大学ランキング」共同調査で4位にランクインした同大学の朱経武総長、アジアでトップクラスの経営大学の学長、世界トップクラスの最高経営大学院(EMBA)を設立した教授らをインタビューした時の話が添えられている。

 まずは3ページ。設立時期は1991年10月で、満18歳に満たない「未成年大学」だ。朱経武総長は「大学設立準備チームが韓国の浦項工大と韓国科学技術院(KAIST)を訪問し、多くのことを学んだ」と話した。特に浦項工大は設立が5年早いということもあり、多くを学んだという。

 6ページ上段には、「香港ジョッキークラブが学校建設費32億香港ドル(約395億円)のうち20億香港ドル(約247億円)を負担した」と記されている。香港ジョッキークラブは韓国馬事会と同じ役割を果たしている。通常は収益金で老人痴ほう病院や市民公園建設など慈善事業を行っているが、このときばかりは「大金」をはたいた。同総長は「ジョッキークラブの支援により学校が設立され、医師、会計士、公務員、エンジニアなど“英国植民地政府の手先”を育成していた香港全体の大学風土が研究中心へと様変わりした。ジョッキークラブが立派なことをした」と称賛した。

李恒洙(イ・ハンス)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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