2009年5月16日13時4分
小学校の校門の前には、学校行事の中止を知らせる掲示が出された=16日午前11時26分、神戸市、南部泰博撮影
神戸まつり関連のイベントが中止になったことを知らせる張り紙を掲げる市職員ら=16日午前10時15分、神戸市中央区の東遊園地、西畑志朗撮影
新型インフルエンザについて会見する矢田立郎市長=16日午前8時59分、神戸市中央区、西畑志朗撮影
神戸市は16日午前7時から、矢田立郎市長を本部長とする「新型インフルエンザ対策本部員会議」を開催。3人が通う県立神戸高校がある灘区、隣接する東灘と中央の計3区の全市立小中高校と幼稚園の計75校園を22日まで7日間、休校・休園にすることを決めた。対象の児童、生徒は約3万6千人にのぼる。神戸高校も休校を生徒らに通知。市はさらに、隣接する兵庫県芦屋市と3区内の県立・私立高校などにも休校を要請した。芦屋市教委は市内の小中学と幼稚園を休校・休園とし、神戸大も休講することを決めた。
神戸市は、15日から始まった「第39回神戸まつり」についても、約7千人が参加するパレードを含めた大半の催しを中止することにした。
また、矢田市長は「市民・事業者へのお願い」として、不要不急の外出を自粛するよう呼びかけた。
市はほかに、修学旅行の延期▽3区と芦屋市の保育所、高齢者通所施設への休所要請▽市民からの電話相談窓口(078・322・5000)の新設▽市発熱相談センター(078・335・2151)の回線増加――などを決めた。市役所など公共施設については開館するという。
一方、兵庫県は高校生1人の感染が国立感染症研究所で確認されたことを受け、新型インフルエンザ対策計画の対策レベルの引き上げなどを検討する。